『予告犯』原作読んだんで、感想撒き散らす!(※ネタバレとか無い)

(映画の感想→映画『予告犯』観てムカついたんで、ネタバレ上等ですげー悪口書く!
犯人が複数ってのは伏せた方がいいかと思ったら、予告編であっさりバラしてた。
そしてどんな感じの展開になるかなんとなく分かっちゃう感じなので、なんだかとても親切に不親切な予告編である。
一応あらすじ書く。

動画共有サイトに投稿された一本の動画。
それは新聞紙の覆面を被った男が、明日起こす事件を予告するというモノだった。
警視庁のサイバー犯罪対策課はすぐさま動き出すが、覆面男“シンブンシ”の行方は掴めない。
そして、予告通り事件が起こる。被害に遭ったのは集団食中毒で問題となっていた食品会社だった。
シンブンシは再び動画を投稿する。今度もまた、ターゲットは法では裁けぬ悪だ。
ネット世論はシンブンシの犯行を賞賛し、次第にシンブンシの犯行も過激なモノになっていって…。

ってなワケで原作。いやコレ、面白かったね。
新聞紙のマスク被った犯人がネット世論にノッて、法的に裁けない不届きモノを成敗してく。
劇場型犯罪とゆーかポピュリズム犯罪だなコレは。

ハナシはシンブンシとそれを追う女刑事の頭脳戦を軸にして、犯人の過去や事件に巻き込まれた人々の視点を交えながら進む。
適度な社会風刺だとか問題提起もあっけど、わりあいコミカルなシーンやらキャラクターが多くて、楽しく読める。
全三巻。ポンポンと進んで、スケールはデカいがコンパクトにまとまる。
色んな意味ですげーバランスのイイ、よー出来たマンガだなぁ。

予告編観る限り映画はそうでもないと思うが、原作はパニック映画の大ケッ作『新幹線大爆破』(1975)に近い感覚があるように思う。
どこがどう近いっつーとなんとなくネタバレになりそうだが、まぁハナシの疾走感とかスケールのデカさとか犯人の知能犯っぷりとか全部含めて、そんな感じ。
観たコト無い人は観てみると感じ掴める気がする。

んでまた人々の願いを叶える覆面の犯人、ほんでネット世論が加熱して遠心的に事件が大きくなってくって展開に、ゲームの『ペルソナ2 罰』(2000)なんかも思い出す。
コチラは紙袋の覆面被った殺人鬼が出てきて、人々の願い通りに殺人を実行してく。
で、殺人鬼に熱狂した世論が暴走、最後は宇宙船がどうとか集合的無意識がどうとか、電波ビンビンの世界に突入してくのだった。

『予告犯』はそんな風に誇大妄想的な展開にゃなりゃしないが、それも良し悪しかもしんないナァ。
リアリティがあるかどうかはともかくとして、しかし読んでる時にゃとても自然で、キレイにまとまった展開と結末に思える。
要するにハナシに飛躍が無いんで、破綻して明後日の方向に進んだり、人類やら宇宙の真理がうんたらみたいな、壮大かつ熱狂的な展開を期待すると若干肩透かし。
結末はとても意外なんだけど、でも腑に落ちる素直なモノ。で、感動的。
う~ん…ホント優等生的なマンガだなぁ。

http://blog.livedoor.jp
http://blog.livedoor.jp ネタにされる人々。他にホリエモンとか民主党の岡田代表とか出てくる。この手のパロディって青年誌マンガでよくありますけど、とりわけ『予告犯』のパロディは嫌味のない、バランスの取れた描き方してるなーって感じる。

なんやサイバーセキュリティの描写とかやたら細かく、どの程度リアルなのかは知らんが、門外漢からすりゃなるほどそーゆーモノかと納得させられるモンがある。
そのオカゲでシンブンシの知能犯っぷりに説得力があって、鼻白むコトとかない。すげー取材してんだろうなぁ。

その一方、シンブンシに裁かれる人々はわりあい紋切り型の悪人。
このあたりしかし、悪いヤツを裁いて平凡なネット住民が溜飲を下げるっつーハナシなんで、理に適ってるんじゃないの。
そうだ!こんなヤツらぶっ潰せ!
裁かれる人々は実在の人々(シーシェパードとか)のカリカチュアなんで、読んでるコッチも溜飲下げるってなワケである。

俺はどっちかっつーとそーゆー単純な世界観みたいの苦手なんだけど、しかし適度なユーモアで描かれてっから楽しく読めたし、そーゆーの見て溜飲下げる人々自体がハナシん中で風刺される。
それになにより、社会風刺とかってのは表向きのテーマであって、本当のテーマは別にあったってのが最後まで読み進めると分かる。
途中まで「ケッ!シーシェパードを単なるバカ集団にして社会風刺のつもりかよ!」とかチョット思ってたが、まんまと騙されてたのだった。
(別にシーシェパード擁護してんじゃないよ。一応)

http://jumpx.jp
http://jumpx.jp

そんなワケで誰でもウェルカムかつとても面白い、しかも最後は感動とゆーマジよく出来たマンガなワケですが、しかしアレだな、主人公を除いた犯人側のキャラクターの描写はとても淡白で、このあたりもっと見たかったナァ。
それにポンポンと展開するって書いたけど、あまりにスムーズにコトが運びすぎて、もっとシンブンシと女刑事の熾烈な戦いが見たかったってトコもある。
そのあたりスピーディでイイって見るか物足りないって見るかの違いだろな。
う~ん、ムズカシイ。

マァなんにせよ、面白いのは間違いナシ。
んで映画は中村義洋監督ですが、原作はこの人のカラーとも合ってる気がするんで、コッチの方も面白いんじゃないすかね。
にょ~ん。

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とか思われっかもしんないが、『予告犯』はホントに『新幹線大爆破』的なハナシなんである。

そして『新幹線大爆破』はマジで全世界のパニック映画史上のケッ作なんで、なにはなくとも必見。
置いてないレンタル屋とかまず無いんで、TSUTAYAでもGEOでもなんでもいいから、借りてね!
(できれば買ってね!そしたらわーいってなります)

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aaa

最初は面白かったけど終盤クソつまらなかった

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