またかよニコケイ、おかえりヘイデン!『ザ・レジェンド』を観た!(※ネタバレとかない!)

日本じゃ今年だけでニコラス・ケイジの映画が三本も公開された(される)らしい。
相変わらず作品を選ばない無節操な仕事っぷりだが、飾らない態度にむしろ好感度上がってしまう。
マァ、エージェントが無能なだけかもしんないですがね。

ってなワケで、ニコケイ祭り2015の一本『ザ・レジェンド』を観た。
とりあえずあらすじ。

十字軍の騎士として、女子供も容赦なく虐殺してきたヘイデン・クリステンセンとその師ニコラス・ケイジ。
だが自分の行いに疑問を感じたニコケイは隊を離脱。後を追うようにしてヘイデンも十字軍を去るのだった。
やがて、ヘイデンは極東の地に辿り着く。
虐殺という自らの所業を悔いてアヘンと酒に溺れるだけの日々を送っていた彼は、そこで兄の策略によって追われる身となった皇子とその姉に出会う。
二人を救うべく、こうして一度は捨てたかに思えた剣を、ヘイデンは再び手に取るのだった…。

ヘイデン・クリステンセン、すっかり消えたかと思ってたが、久しぶりに見たと思ったらニコケイと共演のアクション映画。
大丈夫か?なんかB級ビデオスルー街道一直線っぽいぞ?
ポジション的には次世代のクリスチャン・スレイターって言えるかもしんないが、名誉だか不名誉だか分からんな、それ。

http://www.tribute.ca
http://www.tribute.ca それなりに迫力のあるチャンバラ。

ところで映画は、ほとんど『ラストサムライ』(2003)なのだった。
傷ついた白人男がアジアに逃れてきて、そこでの交流と戦いを通して再生する、みたいな。
映像的にも感じ似てるな、なんか。ぶっちゃけ『ラスト・サムライ2』とか言われても全く違和感ナシ。

『ラストサムライ』は日本のハナシだし、コッチは中国が舞台らしいが、画的には完全に地続き。というか同じ。
それもそのはず、どっちの映画も実際の舞台はオリエンタル・ランドなのだった。
ニンジャもカラテもクンフーも全部あり、山々は美しく女は優しい、霧に隠れた桃源郷オリエンタル・ランド。
白人男のファンタジーで、結局白人酋長話なのだった(どっちもな)

マァそんなコトはどーでもよく、コレ面白かったナ。
だいたいこの手のB級映画っつーとダラダラと異国の風俗とか原住民ども(概して深い精神性を持ってる)との交流に時間を割くが、コレはアレだな、わりとアクションばっかやってて飽きない。
そのアクションってのも意外と面白くて、ちょっと香港映画入った感じ。動きとか小道具とかナカナカ細かく考えられてんである。

笑ったのが、これハナシの基本は『ラストサムライ』だったが、ヘイデンのキャラクターはなんとなくハン・ソロになってるトコ。
『スターウォーズ/エピソード2』(2002)でアナキンやったヘイデンだったが、それだけじゃ飽き足らずにハン・ソロか。
ヘイデンは『ジャンパー』(2008)においても『エピソード2』のパロディやってたが、若くして既に自分のキャリアをネタにしてる(される)あたり、将来の大物B級俳優の道は約束されたようなもんである。
誰が喜ぶか知らないが、俺は喜ぶ。

ニコラス・ケイジは最初にチョット出たっきり一時間くらい姿を消してたんで「しまった!またポスター詐欺だ!」と思ったが、最後の方にまたチョット出てきて最高に美味しいトコ持ってく。
それってのはニコケイがチャンバラするシーンなんですが、この人切られても切られても「ウワァ!ギャア!」と叫ぶだけで全然死なないんである。
もう爆笑。『太陽を盗んだ男』(1979)の文太さんに匹敵する不死身っぷりであった。

http://www.arntmkv.com
http://www.arntmkv.com それなりに美しい映像。

それにしても王道中の王道。演出からなにから、ベタ中のベタ。
こーゆーのは一週間経ったら忘れてるかもしんないが、でも観てる間はそれなりに楽しく観れる。
それなり、とゆーのが重要で、コレかなり完成されたB級映画なんである。

オリエンタル・ランドの美術とか撮影とか、ホント手抜かり無くて。で、アクションもハッタリ効いてて。
脚本もさ、意外とマジメに書き込まれてんだコレ。
血に塗れた過去を持つ男たちがどう過去に向き合うかってのが上手く対比されてたり、あとアレだ、ヘイデンが皇子に弓矢を教えるシーンでフッと一瞬だけニコケイに弓矢を教わってた頃の回想が入ったり。
なんのコトないシーンだが、ヘイデンのニコケイに対する想いとか、ヘイデンもまた師になるコトで魂を再生させたってのをそれだけで表現してて、少しだけ感動的。
マァ、一週間経ったら忘れるけどね。

ってなワケで、もう暇つぶしにはもってこい。
最近のオリエンタル・ランドものっつーと『47RONIN』(2013)とかあり、ソッチは中身じゃなくて映画自体(と、観終わった後の自分)に悲壮感漂う残念系映画だったが、コッチは観終わって「面白い映画観たなー」とそれなりに(それなり、というのが重要である!)幸福感ある。
いやホント、良いB級映画だったナ。

http://hu.ign.com
http://hu.ign.com ケイリー=ヒロユキ・タガワ
http://www.destructoid.com
http://www.destructoid.com ケイリー=ヒロユキ・タガワ
http://hu.ign.com
http://hu.ign.com ケイリー=ヒロユキ・タガワ

あ、でもアレだ、一つだけ言うと、悪役のキャラが弱かったんじゃないかな。
やっぱB級なんだし、エキセントリックな極悪人とか欲しいじゃない。
たとえば、ケイリー=ヒロユキ・タガワとかさ。
『47RONIN』にも出てたらしいよ、ケイリー=ヒロユキ・タガワ。
寝てたから覚えてないけど。

なにが言いたいかっつーと、やっぱケイリー=ヒロユキ・タガワってサイコーだろってことである。
全然この映画と関係ないけどね!

【ママー!これ買ってー!】


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『ラストサムライ』、面白いよね。
『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)の番外編みたいで。

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