Jk映画『リアル鬼ごっこ』の感想書くごっこをする

なんだろな、この感じ。どっかで観たなぁと思ったら90~00年代初めぐらいの、PS~PS2時代のゲーム。
次々と場所変えて色んな敵と闘ったりとか、冒頭、突然の惨劇に前後不覚になった主人公・トリンドル玲奈が女子高行ってさ、で親友に自分と他の友人たちの名前を教えてもらうあたりとか、ゲームっぽい展開なんだよ(ゲームなら名前入力画面ってトコ)
ほんで、何がなんだかワカラン不条理な世界にいきなり投げ込まれる唐突さとか、コレこの頃のホラーゲームなんかによくあったなぁと。
その不親切なトコとか作りの荒いトコも含めて。全体に漂う安さも含めて、製作費が高騰してキッチリしたゲームしか作れなくなった今のゲームじゃない、あの頃の。
だからなんか、懐かしかったなコレは。

つーコトで園子温版『リアル鬼ごっこ』観てきた。
あらすじらしいあらすじも別にないけど、要するにトリンドル玲奈が次々と襲い来る魔の手から逃げるハナシです。
そこそこゲームやる人なら『クロックタワー3』(2002)って言えば感じ掴めるんじゃなかろか。
でもって、ちょっとゲームに詳しい人なら『クロックタワー3』がどんだけ残念なゲームかよー分かるんじゃなかろか。

とゆーコトはつまり、そーゆー映画なのだ…。

http://www.cinemacafe.net
http://www.cinemacafe.net 映画自体が爆発して燃えつきてしまった。

いやなんつーか、アレだ、俺は俳優さんの演技の上手い下手はそこまで映画の面白さと直結しねぇだろ派なんだけど、さすがにこの映画のトリンドル玲奈ぐらい演技できないと「それはちょっと…」ってなる。
必死でやってるんだろな感はヒシヒシ伝わってくっけどさ、基本ずっと同じ表情で怯えてるだけって、それもう演技どうこう以前の問題だろ。
首切りカマイタチから逃げるシーンが最初の方にあるが、ブリっ子感全開でブリブリ走るんで、なんだか脱力してしまう。
いやいや、せめて全力で走れよと。なりふり構わず逃げろと。死が迫ってる大事なトコなんだからさぁ…。

でも他の女優さんも平等にヒドイんで、たぶんトリンドル玲奈が悪いんじゃなくて園子温が悪いんだろう。
件のトリンドル玲奈が走るシーンとか長めの移動撮影で撮ったりするが、そのあたりとてもキレが無くて、なんだかダラダラした印象が残るばかり。撮影とか編集はものっそい平坦でプロの仕事とは思えなかったりする。
ディティールも徹底的に甘かったなぁ。たぶん相当な低予算短期間で撮ったと思われんので、そのあたり手が回らなかったんだろうと勝手に推測。
怖いハズのシーンは全部ギャグになっちゃうし、かと言って笑えるかっつったら笑えないとしか言いようがない。
こんだけ人がスパスパ死ぬのにスプラッター描写に全く力が無かったりして、逆にスゴイんじゃないか感すらアリ。

自分で脚本書いたんで園子温らしいテーマとかメッセージとかあったりするが、そんなワケでもうどうでもよくなってくる。
ちなみに、そのメッセージっちゅーのは登場人物がセリフで言ってくれる。
「世界はシュールだ! シュールな世界を生きろ! お前の行動は世界を変える!」
バカ正直に言わせんなよ、と思う。

とはいえ、園子温っちゅー人はなんでもかんでもギャグマンガ的にしちゃうようなトコがあったり、自分の言いたいコトを全部登場人物にド直球のセリフで代弁させたり、あまりディティールに拘らないで勢い一本で突っ走るクセがあるらしく、そう考えると園子温全開の映画なのかもしんない。
なんせ原作無視して好きな脚本書いて好きな風に撮っていいってのを条件に監督したらしいんで、むしろコレより予算規模の大きいであろう『ラブ&ピース』(2015)とか『新宿スワン』(2015)より自分のカラーを出せたと思われる。
いや、それが面白いかどうかは別として…。

http://eiga.com
http://eiga.com 面白そうな感じなのになぁ。

ところで、これ疾風怒濤系ガーリームービーで、感じ『HOUSE ハウス』(1977)と『インランド・エンパイア』(2006)を混ぜて腐らせたような映画だったりする。
思春期の少女の混乱をそのまま叩きつけたような(のワリには貧相極まりないイメージでつまんねぇけど)ハナシなんで、ウルトラ好意的に解釈すりゃそのチープさとか適当ささえも混乱の表現って言えなくもない。

なんつーか、その意味じゃカルト的な映画かもしんないなぁ。散々ゴミだゴミだ言われて後にカルト映画として発掘される例なんていくらでもあんだから、こんなどうしようもない映画でもピタっとハマっちゃう人はいんじゃないの。
アレだな、何の主張も無い、当たり障りの無い、よって一片たりとも面白味の無い映画が横行する今の邦画ん中じゃ、コレでも何十倍もマシかもしんない。
オチもとんでもないし。いやしょうもないとも言えるけど。

女子高生大虐殺! 首が飛び、胴が千切れ、セーラー服が血に染まる!
…どう考えてもつまんなくなりそうもない映画なのに、なんでこんなどうしようもない映画になるんだっつの。
と俺は思うが、PS~PS2時代に数多あったゴミみたいなゲームも今となっちゃ懐かしく思え、なんならそのチープさ雑さつまんなさ含めた独特の世界が妙に面白く感じたりもすんので(『クロックタワー3』だってそうだし)、コレも心の奥にひっそりしまっておくとそのうち味が出てくっかもしんない。
寝かせる映画だな、コレは…。

追記:あぁそうそう、園子温の映画は全部そうとも言えますが、コレも90年代の空気を引きずって一歩も先に進んだ感がない。
でもって実存が云々みたいな感じになるが、作家性の強い映画監督がすべからく実存を描いて、なんなら実存描けば人間描いたコトになんだろみたいな空気はマジ嫌。
そうなるともう、90年代どころか60年代から全く前進してないコトになる。
いいかげん、映画作家の方々や批評家の方々は実存以外の面で人間を見ていただきたいと思う。

追記2:「乗るっきゃない! このビッグウェーブに!」でお馴染みBUTCHさん(↓)が行列に並ぶエキストラで出てた。ファンは見逃すな!(いるのか?)

http://www.gizmodo.jp
http://www.gizmodo.jp

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『リアル鬼ごっこ』には冒頭で数十人もの女子高生のクビがスパァンと飛ぶ大血まみれシーンがあるが、園子温のメジャーデビュー作『自殺サークル』には冒頭に女子高生集団自殺のシーンがあんのだった(俺は観てないけど)
ついこないだ公開された三池崇史の『極道大戦争』(2015)は三池さんの原点回帰の大怪作だったが、すると『リアル鬼ごっこ』も園子温の原点回帰なんだろか。
…原点帰ってコレなら尚のコトどうしようもないよ!

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拓魔

トリンドル以外の奴ら死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

間違い探し

作家性の強い映画監督がすべからく実存を描いて

間違い探し

すべからく・・・誤用です

バビー

今更この映画見て思ったのは、鬼ごっこじゃあないねww

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