ニコラス・ケイジ主演映画『コンテンダー』観てきたんで無気力に感想書く

『ラスト・リベンジ』(2014)『ザ・レジェンド』(2015)『レフト・ビハインド』(2013)に続いて日本では今年四本目のニコラス・ケイジ主演映画です。
いやー、今年も出たなー! うっすいのいっぱい出たなー! 頭髪も薄いが映画も薄い! 何本か観た気もするが、もう全然覚えてない!
アレだな、しかしこう並べてみるとだな、お仕事ってタイヘンだな、生きるってタイヘンだなとしみじみするもんあるな…。
ニコラスも頑張って働いてる。俺も頑張って働こう!

そんなワケでニコラス・ケイジ2015の掉尾を飾った『コンテンダー』観てきたんで感想書く。どうせ誰も観ないと思うんで最後ネタバレします。
ほんじゃ、とりあえず以下あらすじ。

時は2010年。BP社によるメキシコ湾の大規模原油流出事故のアオリを受け、南部ルイジアナ沿岸部の住民たち(とくに漁師さん)はタイヘン困っていた。
そこで立ち上がったのが地元選出の下院議員ニコラス・ケイジ。沿岸住民の救済に奔走する彼の名はやがて全国区となり、一躍時の人となる。
これなら念願の上院進出も夢じゃない! と息巻くケイジだったが、下半身スキャンダルをキッカケにどんどん落ちぶれていくのであった…。

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珍しく寝ないで観たのに内容あんま覚えてないが、とりあえず政治サスペンス的なアレとか政治の闇が云々でなかったのは覚えてる。
BP社の原油流出事故とゆー若干古いとはいえセンセーショナルな題材にも関わらず、政治映画的な面白味は基本無い。

この映画は政治映画じゃなくて性事映画であった。代議士ケイジが不倫スキャンダルに巻き込まれて転落、オロオロしてたらカミさんと仲悪くなっちゃって、そんな中また別の女に下半身を預けたりする。
なんやかんやあって誰に下半身を預けたらいいのか分からなくなっちゃって大困惑の代議士ケイジ、みたいなハナシだったと思うが、お前はルイジアナ住民の救済より前に暴走下半身を救済した方がいいだろと思う。

っていうか政治映画としてじゃなくても別に面白かったりしないのだった。
ニコラス・ケイジはいつもの落ちぶれ芝居をお仕事的にこなしてるだけだし、ものっそい広がりが無いくせにやたら薄っぺらい脚本には飽きてくるし、演出とかもメリハリ無いんで90分とゆーベストな上映時間にも関わらずとにかく長い。

そうであればあるほど安定のニコラス・ケイジ映画に思えてくんので、つまんないのに不思議と損した気にはならなかったりした。
「主演ニコラス・ケイジ!」とか聞いて面白い映画を期待する方が悪いんだよ、こーゆーのは。

しかしどうせならもっと徹底的にニコラス・ケイジが落ちぶれれば良かったのに、とは思うよなぁ。普通に演ってるだけで既に落ちぶれてるんだからさぁ。
なんか知らんが、たぶん落ち目のギャラ安くなってきてる系スターだったら誰でも良かったんだろうよ。
なんですか、リチャード・ギアとかケビン・コスナーと置き換えても違和感ゼロ。
物凄く意味の無いニコラス・ケイジである。

いやまぁ撮る方も別に面白い映画にしようと思ってないと思うので、コレはコレでアリなのか。
なんかもう、なにが楽しくて映画観に行ってんのか分からなくなってくるな、こうなると。

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以下ネタバレ。

拗れに拗れた女性関係と政治的思惑に翻弄され、そして父親の死に打ちのめされた代議士ケイジはついに吹っ切れる。
それまでBP社の責任を徹底追及、原油は決して地元に益をもたらさないとして油田の操業停止を求めていたのだったが、上院進出のため主張を曲げるコトに。

「こんにちは油田で働くみなさん! いやー、僕もね、油田は悪や油田は悪やゆーてましたけどね、やっぱ違いますね! 油田で働くようになった漁師さんもおる! 漁師さんになった油田の作業員さんもおる! 油田はね、みなさん、地元にカネ落とすんですわ! 経済回すんですわ! ありがとう! 油田!」

かくして地元住民の救済とゆー小さいが大事な目的も、石油から再生可能エネルギーへの転換とゆー巨大な理想も失った代議士ケイジはそこらに転がってる普通のロクデナシ代議士と成り果てるのだったが、そもそもの原因はこの人が自分の下半身を常に全く抑制できなかったコトに起因してるので、別になんの政治的問題提起にもなってないし驚きも無いのだった。

ただアレだな、「ルイジアナの住民ってぇのはよう、過去には拘らねぇんだ。セックス・スキャンダルなんてすぐ忘れちまうさ」みたいなあたりは、コレなかなか嫌味でピリピリした展開とセリフだなと思ったりした。
つかさぁ、なんか面白くなりそうな感じあんすよ。エネルギー問題とか地方経済の問題とか人種差別とか、なんか色々面白くなりそうな要素出てくんだけど、とにかく薄味でそーゆーの俎上に上げないまま終わっちゃうんで、結局は代議士ケイジの下半身のだらしなさ問題だけ印象に残っちゃうみたいな、なんかそんな感じ。

なんつーか、勿体無い映画な気もすっけど、でも面白い政治映画になったりしたらニコラス・ケイジ映画観に行ったコッチとしては裏切られた気分になる可能性もあんので、やっぱもうコレでいいんじゃないすかね。

アレだ、つまんないからこそ観たい映画ってのも世の中にはあるんだよ。
つまんない映画で淡々と仕事してるニコラス・ケイジの哀愁に俺は癒されるんだよ。

だからこれで、イイんだよ!

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ニコラス・ケイジ映画で路線的に近いと思われるヤツ。『パイレーツ・オブ・カリビアン』(2003)とかのゴア・ヴァービンスキーが監督。こんな面白い哀愁の悲喜劇撮る人だったんだ! とビックリした。
ニコラス・ケイジのいつものくたびれ感がまたイイんだよなぁ。

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ニコラス

暇というか、ケーブルテレビでやってたのをたまたま録画してあったので、昨日見たばっかりなのですよ。何で始めからケイトとつきあわなかったのかね、可愛い子なのにね。デボラは単にてめえの地位の為に旦那を利用してるだけだね。しかし、どこの国にもいそうなボンクラ議員、ニコラスケイジ、はまり役ですね。では又。

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