これでクリスマスも寂しくない! クリスマス・ホラー映画集めたぞ10本+1!

あぁ、もう12月か。ははは、参っちゃったな、そろそろジョノカとどうクリスマスを過ごすか考えなくちゃ。えーと、六本木のフランス料理店を予約して、それからヒルズの夜景を楽しんで、その後はちょっと奮発して赤坂のホテルに…ホテルに…やかましゃぁぁぁぁ!
いったいクリスマスは恋人と過ごすべしなぞとだぁれが決めたんだ! イエス様が言ったのか! 広告代理店が言ったのか!? どうでもええわ!
クリスマス! それはホラー映画の格好の舞台である! とにかく死ぬ! クリスマス・ホラーではバカそうなカップルがみんな死ぬ!
そうだ! クリスマスは、カップルの日じゃない! カップルが死ぬ日だ! わぁ! そう考えるとクリスマスが楽しみになってきたぞーい!

そんなワケでクリスマス・ホラー集めたから、クリスマスに寂しい人も寂しくない人もみんな観ろ!
そして死ね!

『サンタが殺しにやってくる』(1980)

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サンタ・ホラーっぽい。ってゆーかサンタ・ホラーとしか考えられないタイトルだが、キラーサンタに殺されるのはたかだか一人二人なので、なんかこうサンタさんがブシャーって殺して生首をサンタ袋に入れて内蔵をトナカイに食べさせるようなホラーで楽しい映画じゃないのだ。
どっちかって言えばキラーサンタの人間ドラマに重きが置かれた映画で、こう言ってよろしければ、寂しい人必見の、かなり泣きの映画である。
もう一度繰り返す。この映画、泣けるのだ…!

子供の頃のベタなトラウマ(母親がサンタとヤってるの見た)に苦しめられ、すっかりオッサンになった今でも恋人はおろか友達の一人もいないオモチャ工場勤務の男。
彼の夢は子供たちに素敵なオモチャをたくさん届けて、いっぱい笑顔になってもらうコトだった。日々子供たちをニヤニヤ眺めてはそんな夢想をするこのオッサン、傍目にはとてもキモイので誰からも理解されない。
で、そんな可哀想なダメ人間に悲劇のクリスマスが訪れんである。

(オッサンにとっての)荒んだ現実をダラダラ見せてく映画なので、基本コワくもないし楽しくもない。
怒った町の住民に追い立てられるシーンはまるで『フランケンシュタイン』(1931)。殺人を犯した後、無人のオモチャ工場に一人佇むオッサンの姿は悲しすぎる。
なにがコワいって、人生に失敗したオッサンのリアルをまざまざと見せ付けるトコがコワいとゆー、なんかそーゆー映画なのだった。
だからこそとゆーかなんとゆーか、唐突なメルヘンのラストシーンに、その優しさに涙を禁じえないのだ。ダメ人間的には。

『女子寮を襲う聖夜の殺人鬼』(1980)

http://moviocrity.com
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性夜だからと女子寮に男を連れ込んでヤリまくる女子大生をキラーサンタが殺りまくる大王道クリスマス・ホラー。早いハナシ13日のクリスマスです(なにそれ)
コチラはただもうサンタがカップルを殺しまくるだけなんでドラマもクソもない。あーみんな死んで良かった、とゆー映画であった。
しかしこう、舞台となる女子寮がやたらと古びてて暗いんで、定番中の定番もなんか意外に雰囲気ある。
『鮮血の美学』(1972)とか『真夜中の狂気』(1980)みたいなロクデモナイ映画ばかり出てる卑劣俳優デヴィッド・A・ヘスが監督だからか描写がネチっこく、コワい。
壊れた女子大生が傍らで舞い踊る中でのラストの攻防、それに続く呆気ない幕切れも、なんか胃にシコリが残る。結構イヤァな感じのホラーなのだ。

ちなみにコチラも、キラーサンタの動機は過去の怨念なのだった(みんなクリスマスが憎いのだ!)

『悪魔のサンタクロース/惨殺の斧』(1984)&『悪魔のサンタクロース2』(1987)

http://www.adventuresinpoortaste.com
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クリスマス・ホラーシリーズ『SILENT NIGHT, DEADLY NIGHT』の一作目。
サンタが殺人鬼だなんて! とキリスト教団体から抗議を受けた映画とゆーが、いかにもウソくせぇ。話題づくりだろそれ。
んで『サンタが殺しにやってくる』はキラーサンタがあんま殺してくれなかったが、『悪魔のサンタクロース』の方はやっぱり幼少期のトラウマでキラーサンタと化した若者がバンバン殺してくれる。
スプラッター度数高し。79分とゆーごく控えめのランタイムもイイぞ。
とにかく、サンタが殺しまくったら面白いよね! とゆー意図以外の何も感じない、竹を割ったようなクリスマス・ホラーなんであった。

ちなみに続編の『悪魔のサンタクロース2』は前作のキラーサンタには精神科病院に入れられた弟がいた! とゆーハイパーなやっつけ設定も凄いが、なにより88分のランタイムの半分が前作のダイジェストをそのまま流すだけ(!)とゆー、コチラも別の意味で竹を割ったような潔い映画だったりする。
ダイジェストが終わると当然のように弟がキラーサンタと化し、前作の舞台の孤児院へ殺しのプレゼントを持ってく。どこまでも金と手間のかからない映画作りに感動。
しかし考えてみれば、前作の殺人DIEジェストと新たなスプラッター・シーンだけで構成されてるので、ある意味観てる人にとってもお得な映画である。
キラーサンタの最後のセリフ、「もう怖くないよ…」はちょっと泣けます。

『サタンクロース』(2005)

http://www.ukhorrorscene.com
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サンタ殺人鬼ゆーのはこの他にも世の中にいっぱいおるらしく、観てないがフランスには『ウォンテッド Mr.クリスマス』(1989)、マケドニアには『グッバイ20世紀』(1999)なんてキラーサンタ映画もあるという。世界中でサンタは敵なんである。
しかしそれもそのハズ、この映画がゆーにはサンタゆーのはもともと悪鬼らしく、それがキリスト教世界に取り入れられて善い妖精になったんだとか。
なので、人を殺して当たり前の悪いヤツなのだ! 本来は!

つーコトで悪魔のサタンクロース(字義通り)と化したWWEレスラーのビル・ゴールドバーグが巨大なトナカイ(っていうか野牛?)を駆ってスモールタウンに到来。
いけすかねぇ金持ち一家のディナーに煙突から乱入、イケイケのロケンローにノって老若男女問わずぶっ殺してく冒頭からしてイエー! なゴキゲン映画である。
ゴールドバーグのプロレスあり、入れ乳ねーちゃんのストリップあり、空飛ぶジェットソリとスノーモービルのチェイス(爆破付き)ありのファンタジーありで、悪ガキと知能指数の低所得者だったら大喜び。

しかしいかにもプロレスラー映画らしく、俗悪と見せかけといてネイティブ・アメリカンをバカにしてはいけない、ユダヤ人はクリスマスを祝わない、汚い言葉は慎むべし、お爺ちゃんは大切にしよう、等々の教育映画としての側面もある。
ブラックユーモアもいっぱいだが、明朗快活アメリカン、勧善懲悪で教育的配慮の行き届いた、是非ともお子様に見せたいファミリー・ムービーなんであった。

『レア・エクスポーツ ~囚われのサンタ~』(2010)

https://mubi.com
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サンタは悪鬼だったんだぞネタをサンタの本場フィンランドがやってみたところ、北欧の神秘を感じずにはいられない驚異のクリスマス・ホラー(?)が出来上がった。
いやもうホラーなのかどうかも分からないが、ビデオ屋にはアクションの棚に置いてあった。分類する人も何がナンダカ分からなかったんだろう。

ハナシは多国籍企業がなんや山で採掘してるとっから始まる。なんじゃいな、あの山なんかあるんかいな、と思ってたらソコにはサンタが埋まってたのだった。
いやそんな普通に言われても、埋まったサンタを採掘するって設定が既に一般的なサンタ認識から外れるトコだろう。
なんじゃそらであるが、その後、全裸のジジィ集団が雪原を駆け、氷付けの巨大邪神サンタが目覚めの時を待ち、『ダイ・ハード』(1989)みたいになった挙句、こりゃあフィンランドの貴重な資源じゃと村人たちが喜ぶ。
とてもネタバレしてる気がするが、たぶん読んでも意味分からないだろうから問題なかろう。観ても意味分かんないけど。

人を食ったブラック・ユーモア、飛躍しまくる展開、噛み合わない会話と『遊星からの物体X』(1972)を彷彿とさせるサスペンス&スペクタクル。
なんか、フィンランド人は怒らせないようにしよって思えてくる映画です。

『クリスマスまで開けないで/サンタクロース殺人事件』(1984)

http://womenwriteaboutcomics.com
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人外も含めてサンタの凶行ばかり続くが、代わってコチラは幼少期のトラウマで(またかよ!)サンタ嫌いになってしまった人がサンタの格好をした野郎どもを大虐殺。
そのサンタさんの格好をした野郎とゆーのも基本エロいコトしか考えてない汚いオッサンなので、なんか可哀想にならない。
最大のスプラッター見せ場がトイレで小便してた酔っぱらいオッサンサンタの局部が切断されるトコとゆー、とてもうらぶれた映画である。

基本、淡々とサンタキラーの凶行が続くだけの乾いた映画で、そのあたりイギリス映画っぽい。
これじゃタイクツだってんで、映画を引っ張るのが『マニアック』(1980)のキャロライン・マンロー。サンタキラーの正体を探り、歌って踊るトコもある。
イイっすよ、お嬢様な風貌のキャロライン・マンローがスパンコール・ドレスに身を包んで歌うトコ。ちなみに、ヌードは無い。

途中まではそんな調子でオーソドックスに進むが、しかしラスト30分の展開はかなり想定外であった。
なんつーか、ムチャクチャ無謀。果たしてドコに転ぶか分からないまま不安定に映画は進み、タイトルの意味判明の驚愕オチに強引に持ってく。
あまりに力技すぎて、爆笑。

『聖し血の夜』(1974)

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後にフリークス全開の発禁系オカルト映画『センチネル』(1977)をやるジェフリー・コンヴィッツが製作に原案に脚本に、と携わった入魂のクリスマス・ホラー。
心なしか『センチネル』と展開がよー似ていて、なにかコンヴィッツの趣味趣向がよく分かる感じの映画になっていた。

とあるのどかなスモールタウンにある曰く付き屋敷。その屋敷に関わった人間が次々と…的なストーリーで、あぁ、よくあるアレか…と思ったら全然違う。
『センチネル』同様に屋敷の謎を追ってくミステリー展開になるが、途中からどんどん破綻してくる。屋敷、そして町に秘められた過去、それは…であるが、いくらなんでもそれは無理があるだろ、となる。
しかしそのストーリーの破綻ってのがニューロティックな雰囲気と相まって、なんや実に足場のおぼつかない気持ち悪ーい感じ、でもってやりきれない切ない感じを醸しだしてんのだ。

セピア調のくすんだ映像、怪しいキャラクター、粘性のサスペンス。
どっかノスタルジックで退廃の魅惑を感じさせるトコも面白い、怪しい怪しいクリスマス・ホラーのケッ作。
電気落としてローソク点して、聖なる夜にお一人でどーぞ。
あ、ネタバレは絶対禁止な!

『キラー・ホビー/オモチャが殺しにやってくる』(1991)

http://dailygrindhouse.com
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サンタが殺しにやってくるなら、オモチャが殺人兵器だとしても不思議はない!
とゆーコトで回を重ねる毎にどんどんクリスマスと関係なく、そしてバカになってった『SILENT NIGHT, DEADLY NIGHT』シリーズ最終作は、オモチャがミサイル撃ったり丸鋸出したりして殺しにかかってくる映画です。
コチラはちゃんとクリスマス・ホラー。ただし、バカ。

クリスマスに届いた謎のプレゼント。中にはキラーオモチャが入っていて、開けた親父を惨殺。その一部始終を目撃した少年はトラウマを抱え(いい加減にしろ!)、心を閉ざしてしまった。
さて、プレゼントの送り主とはいったい、そしてキラーオモチャの正体とは…とゆーハナシではあるが、どーでもいい不倫話とか絡んできてかなりダルい。キラーオモチャは後半になってようやく大暴れするが、作りがショボイのでコワいとゆーよりむしろ「頑張れ! 頑張って動け!」と応援したくなってくる。
特殊メイクはスクリーミング・マッドジョージだけど、あのグチョグチョした壮絶メイクとかは別にないし、そもそも血も出ない。
かなーりタイクツな感じの映画なんである。

しかし! その全ては驚愕のラストで帳消しになる!
あぁ、ネタバレしたい…ネタバレしたいが、しない。
とにかく、それまでのダルい展開からは想像も付かない、説明されてもやっぱり意味不明の壮絶謎オチ。なんせジャンルまで変わってしまう。
あまりにバカバカしいので、それを目撃するタメだけにでも観る価値はあるんじゃないかな!

あと、チョイ役でロン・ハワードの弟、ホラー的には『デビルスピーク』(1981)のクリント・ハワードが出てます。ちょっとしたプレゼント?

『キラー・スノーマン』(1996)

http://unitedmonkee.com
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サンタが殺しに来る。オモチャも殺しに来る。だったら…次は雪だるまだろ!
ってなワケでキラー雪だるまが襲ってくる映画ですが、アレだな、もう絶対ツマンナイって思ったでしょう?
違うんだな! そうじゃないんだな! 面白いんだよ『キラー・スノーマン』!
たとえばこんなシーンがある。性夜にヤリまくっちゃおうと保安官の家に忍び込んだ若い男女。早速服を脱ぎにかかるが、なんせ所は北部の田舎町。何枚も何枚も着込んでるんで、脱いでも脱いでも一向に地肌が現れないのだった。
要するにそーゆー、よくあるスラッシャー映画のパロディになってんのがこの映画なのだ。

とにかくサービス精神旺盛な映画で、キラー雪だるまの殺しの手口も工夫いっぱい。クリスマスツリーのオーナメントや電飾で窒息させたり、ロケットパンチの如くツララを発射してみたり、鼻のニンジンでシャワー中の女を襲ったりする。
更には液体化して扉を潜り抜けたり、湯船のお湯に化けて(?)入浴してきた輩を凍結させたり…とまぁ、ただ雪だるまが斧かなんか持って殺してくだけ、みたいなタイクツな映画じゃないのだ。

とぼけたキャラクターも味があってイイし、気の効いたセリフやアレコレの面白小道具も次々投入。パロディ感覚も冴え渡る!
キラー雪だるま退治の顛末も大いに笑える、ハッピーでバカなクリスマス・ホラーのカイ作がコレなのだ!
こいつぁ面白いぞ!

『肉喰怪獣キラーツリー』(2004)

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サンタが殺しに来る。オモチャも殺しに来る。雪だるまだって殺しに来る。それなら次は…クリスマス・ツリーだよな!
…とゆー映画。お前らいい加減にしろよなマジ。

しかし実際観てみるとクリスマス・ツリーとゆーか四本足の通称スパイダー・ツリーが森ん中から襲ってくる映画だったりする。
このスパイダー・ツリー、やっすいCGでとてもズッコケるが、前作でははただ単に普通の木を撮って「キラーツリーだぁ!」って騒いでいたので、コレでも進歩。
たとえやっすいCGでも、木が襲ってくるとゆー画をちゃんと見せただけでも作り手の本気が覗えるのかもしれない!

最初に観たの十年くらい前なんでほぼ内容忘れてたが、当時の感想を引っ張り出してみると「この映画はゴミ映画の新たなる金字塔だ…!」とある。
そんな大げさな、と思ったが改めて観てみたら作り手は本気っぽいのに絵面は徹底バカとゆーエド・ウッド感アリアリの作りだったので、なるほどなと自分で思う。
面白くなさすぎて面白い、ゴミ映画の金字塔…いや、ゴミ映画のクリスマスツリーみたいな映画なのでしたとさ。

【おまけ】『Treevenge』(2008)

『キラーツリー』と同じネタの短編映画。コッチは普通の意味でとても面白いので、クリスマス・ツリーが襲ってくる映画の面白いヤツ観たい人は必見(誰?)
監督は『ホーボー・ウィズ・ショットガン』(2008)のジェイソン・アイズナー。ちょうど今やってる『グリーン・インフェルノ』(2013)の元ネタの一つである『食人族』(1981)のリズ・オルトラーニによる甘美なテーマ曲“愛のテーマ”が『ホーボー・ウィズ・ショットガン』の冒頭にかかるが、コチラ『Treevenge』も“愛のテーマ”。
アイズナーはタランティーノに見出された男だが、アイズナーといい『グリーン・インフェルノ』のイーライ・ロスといい、タランティーノ・チルドレンはみんなとにかく『食人族』なのです(売れない監督は「『食人族』すげー好きです!」とタラに売り込みかけるべし)

…まそんなワケで、とにもかくにもメリークリスマス!

(でも続・クリスマス・ホラー映画集めたぞ10本+1!に続く)

(文・さわだきんたま)

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