おらが村に宇宙飛行士が流れ着いた映画『APOLO』の予告編を探検する!

テクノロジーの発達により誰もが手軽に映画を撮り、そして誰もが手軽に消費することが可能となった現代…すでに飽和状態にありながらも映画界は膨張を続け、今や人跡未踏のジャングルと化しつつある。
だが! 秘境にこそ夢がある! ロマンがある! 自分だけのお宝がきっとある!
そう! 我ら謎予告編探検隊!

宇宙飛行士(?)が薄暮の浅瀬をポツポツ寂しげに歩く絵面が強すぎるのでもうええんじゃないか、これだけで勝ちなんじゃないか、仮にここだけ流してドンとタイトル出すだけでも予告編映画祭があったらトロフィーもんなんじゃないかと思えてならない謎予告編です。
そのうえ宇宙服脱いだらアフリカ系の人だった。出会ったのは関西弁のガラの悪い漁師さんたちだった。優勝。

『APOLO』とゆー映画。監督が近藤啓介さん。あれどっかで聞いたことないですかこの人と思たらCO2映画『食べられる男』の人だった。
む、そういえばあれも変な設定の映画だったんじゃないか。予告編見てみたら注文の多い宇宙人にヨーロッパ企画の本多力が食べられる映画とのこと。
むかし、『ウォーターボーイズ』(2001)の矢口史靖監督がでっかい宇宙船が地球に飛来するが上空に留まるだけでなにもしない映画を撮りたいなぁと言っていた。日が当たらないから布団が干せないとかなんとか宇宙船の陰になってしまった住宅に住む家族の悲喜こもごもを描きたいとか。
なんかそんなこと思い出したな、『食べられる男』。

こう、『食べられる男』はあらすじだけ聞いてはっちゃけたアホらしい映画かと思ってたが、『APOLO』の予告編と並べてみるとシュールな設定でありつつも存外シリアスで叙情的な映画なんだろなとゆー気がしてくる。いや並べなくても分かるが。
あの、ランニング姿で駆け回るお子様の素晴しい画を見るとたぶん『APOLO』も叙情の映画なんだろうなぁ。アフリカ系が流れ着いた! といってもたぶん『ジャズ大名』(1986)とかあんな感じでは絶対ない。

叙情一本のインディーズ映画なんて基本まったく興味ないが、でもこれはそこはかとなくユーモラス、一枚一枚の画がやたらキマってて面白いなぁ。
ユーモアいっぱいペーソスいっぱい不思議いっぱいの予告編。これ観たいぞ!

(文・さわだきんたま)

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