インド版『裸の島』?な映画『Tripura』の予告編ほかで現代サイレント映画を探検する!

テクノロジーの発達により誰もが手軽に映画を撮り、そして誰もが手軽に消費することが可能となった現代…すでに飽和状態にありながらも映画界は膨張を続け、今や人跡未踏のジャングルと化しつつある。
だが! 秘境にこそ夢がある! ロマンがある! 自分だけのお宝がきっとある!
そう! 我ら謎予告編探検隊!

trailerのワードで検索すると出てくる予告編の三分の一くらいはインディーズも含めてインド映画なので予算の多寡に関わらず英語圏に積極的に売ってこう的な姿勢が分かるが、これはでもインド映画と言ってもそもそもサイレント映画らしいので言語とか別に関係ないな。この感じからするとサイレントと言っても音声なし劇伴のみのアレじゃなくたぶん『裸の島』(1960)みたいなセリフのない映画なんだろう。

しかしTripuraとはなんぞや。はぁ、インド東部の州。じゃあなにか、日本語的に考えると秋田みたいなタイトルなのか。なんだそれは。それとも別の意味があんのか? 予告編には農村と水田が映ってたがトリプラ州はお米の産地とウィキ先生。…やっぱり秋田じゃないか…。

『秋田』の題で興味をそそられる人がいるとはまず思えないが、しかし映像は神話的に美しく目を瞠る。たなびく霧とか伝統家屋の雨だれとか、闇の中に物憂げな女の顔が仄かに浮かび上がったり。こりゃ素晴しい撮影だなぁ。
きっと農村の生活が風習が歴史がみたいなお話なんだろうと想像は付くがインド文化を全く知らない。そのうえサイレントなのでなにがなんだかだったりするが、画がイイからどうでもよくなるなこれは。力のある予告編だ。

何種類かカメラを使い分けてるらしいが一箇所民生用安DVかなんかで撮ってそのままみたいな粗い映像が出てくる。なにか、ドミュメンタリーとフィクションの垣根の低い種類の映画なんかもしれん。それもまた面白いところ。
うーん、インド映画って歌って踊ってカッコつけてるだけじゃないんだなぁ(当たり前な気もするが)

他になんか面白そうな現代のサイレント映画ないかと思って検索するとこれがまぁ出てくる出てくる。再生数一桁のインディーズ・サイレント短編いっぱい。
アップすんなよ身内で勝手に楽しんでろみたいなのの中にしかしこーゆー本気度高めのサイレント短編も混ざっていた。画質を粗くするのにエフェクトでなんとかしようなんて考えずスーパー8撮影。ちゃんとサイレント映画の世界を再現するためにコマ数も落としてある。
やるなお前ら!(でもスーパー8だからってカメラ動かしまくったらダメなんじゃないの…)

こんな本気度の高い映画の後でなんですが下には下がいる。逆にここまで来ると素朴で面白いので十本ぐらい続けてシリーズで見たくなってしまうなしかしこれは…。

いやぁ、色々あって面白いですね現代サイレント映画!

(文・さわだきんたま)

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