レジェンド先輩揃い踏み映画『スーサイド・スクワッド』にお勤めご苦労様です感想です

《推定睡眠時間:15分》

開始早々おしっこに行きたくなってしまったので尿意を我慢しながら、途中に小睡眠を挟みながら、結局クライマックスでトイレに行きながら、と集中力を非常に欠いての鑑賞だったしついでに言えば新しいバットマンもスーパーマンも観てないので…ピースの欠落が多すぎる気がしますがおもしろかったですスースク。もうここまで来るとストーリーもよくわからないのですがおもしろかったのです。そんな最近の疲れて弛緩脳でスッカラカン感想びろん。

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でもあれっすね改めて振り返ってみるとですねマーベル全員集合の映画はスパイダーマンとかキャプテン・アメリカとか顔ぐらいは知ってる人がいっぱい出てきたのでアメコミ素人でもなんとなくお祭り。知らないけどたぶんお祭り。とりあえず周りに合わせてノっておくぐらいはできたのですがデッド・ショットとかハーレイ・クインとか言われても誰だよってなるのでDCコミック全員集合シリーズであることをすっかり忘れてました。そうだったのか。
俺はそんなだったんですけどこの悪党集団は有名らしいので「言わせんなよ」って感じなのでした。最初の方でメンバー紹介(入場曲付き)があるんですけど少ない少ない。なにが少ないって時間配分がじゃなくてどれだけ悪くてどれだけ強いのかっていう敵役基礎情報が、少ないっていうかほぼ無い。ほぼ無いのに家族情報はちょいちょい当人の口から語られる。知らない人にはみんな家族思いで気のいい兄ちゃん姉ちゃんに見えてしまったのですが前科を知るアメコミファンにはどう映ってるのだろう…。

個人的にはそのあたりがおもしろかったのでまぁ映画の楽しみ方はいろいろあります。悪いぞ悪いぞとんでもないカリスマ大悪党だぞとみんな恐れてるスースクの連中でしたが、実際付き合ってみるとそんな悪くないしそんな強くないしカリスマ性とか全然ない普通の人じゃねぇかよこれ! っていうところ、噂だけが独り歩きしてたった一人で暴走族壊滅みたいな都市伝説的武勇伝を背負ってしまった地元のヤンキー感すごい。
そうですこれは地元映画でした。なにやらセミヒューマン? ポストヒューマン? とにかく人間ならざる存在によって人類の危機っぽいことになったので地元ヤンキーの憧れレジェンド先輩ドリームチームが投入された(らしい)のですが、すべてが地元スケールなので危機の実感とか別に湧かない。政府の偉い人とか敵の人(じゃないらしい)とか基本なにやってるかよく分からない気がしたのですが、そういう地元スケールを超える事柄に際して決して視線を引き上げたりしない、という竹を割ったような泥作劇。

庶民目線なのに一般庶民全然出てこない気もしますがナックルズとかに載ってる感じのレジェンド先輩ルポを一本にまとめたような映画なので別に庶民とかいらない。先輩たちの知られざる苦悩と罪を背負った背中の色気。世間からは理解されない愛、そして芽生えるアウトサイダーの友情。
ハイライトはたぶんバトルではなくブラック職場放棄からの先輩飲み会(「傷口に塩を塗るな!」)の場面という映画なのでアメコミものとしてどうなのかは全くわかりませんが、みんなスーパー能力を持ってるはずなのに結局はタイマンの取っ組み合いでケリをつけるとかそういうとにかく地元感覚を裏切らない『スーサイド・スクワッド』なのだッ!

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サウスセントラルの荒波の中で育ったデヴィッド・エアーが監督とのこと。『フューリー』(2014)とか似たようなならず者部隊のお話、憧れのレジェンド先輩が意外と器の小っちゃい人だったは『トレーニング・デイ』(2001 脚本)、『SWAT』(2003 脚本)は無法地帯と化した都市でのチームアクションとスースクの原型が見えるのでこういうの好き過ぎる人なんだろうなぁと思う。俺たちは戦場で育ったんだよ! 仲間だけは裏切るんじゃねぇ! 悪党も悩みがあるんだよ! みたいな。絶対イイ人だと思うんですけどたぶん飲みの席での説教長いよねこういう人。

ジョーカー、あんまり出てこなかったというか、出てはくるけどあんま本筋に関わらなかった。ハーレイ・クイン、俺はあんまグっとこない。デッド・ショットはウィル・スミス。カタナ、「殺すか?」のセリフに萌えてしまう。エンチャントレスの踊りは…なに? ジャージとパーカーのドンキ的ヤンキーファッションが最高なキラー・クロックという人も出てきたがなにより!
デヴィッド・エアーといえばメキシコ系への愛、『フューリー』とか『エンド・オブ・ウォッチ』(2014)はブラピとジェイク・ギレンホールを差し置いてマイケル・ペーニャがだいたいグッとくるところを持ってった気がしますが今回は炎のメキシコ人ジェイ・ヘルナンデス(エル・ディアブロ)が! あのふてぶてしい歩き方とか疲労感が半端なく地元の先輩でもうこの人が主役の観。ジョーカーの映画かと思ったらハーレイ・クインの映画でハーレイ・クインの映画かと思ったらデッド・ショットの映画でデッド・ショットの映画かと思ったらエル・ディアブロの映画でした。

こう、これはそうか、そういうの考えるとアメコミっていうかデヴィッド・エアー主成分の映画なのか。好きこういうの。よかったです。

(文・さわだきんたま)

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これ一番好きなデヴィッド・エアー映画だしやっぱ一番気合い入ってんじゃないですか地元が舞台なので。

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