『四月は君の嘘』で石井杏奈さんのひたむきさに泣きました感想(ネタバレきっとなし)

《推定睡眠時間:30分》

なんとなくこういう映画は観なければならないと自分に制約を課しているので観るのですが月曜昼間だから空いてるよなと思ったら残り三席ですと受付の人が言うじゃないですかあーた。どうやら敬老の日だったみたいですね。祝日に気付かない、という事実に社会との距離を如実に感じてその時点で辛みがあります。
いや観ましたけどね席がないから一番前で辛かったですけど観ましたけどね中高生カップルいっぱいで辛かったですけど観ましたけどね観ないといけないので! でも、映画って、苦しむもんじゃなくて楽しむもんだよな…。

っていう『四月は君の嘘』の感想です。大丈夫です最終的にはよい映画でした。

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いやまぁ色々あると思うのですが俺としては石井杏奈さんがひたむきにお芝居をしているのでもうなんでもいいじゃんっていう気分になりますのでつまり石井杏奈さん超好き超好きすごくいいよね! だいたい映画は石井杏奈さんのセリフから始まるので石井杏奈さんの映画なんですよこれは後はオマケみたいなもんですよ!
広瀬すずも山崎賢人も檀れいさえも呼び捨てに出来るが石井杏奈さんは石井杏奈さんとしか呼べません! 逆に好きすぎる女優さんではオナニーできないとかそういうことです!

ほんで石井杏奈さんは部活女子ですから今回はソフトボール部なのですが安定感あってよいですね体格がいいですからね。安産体型というのですか、でもこういうのそろそろ女性蔑視になりそうなので安心体型と呼びます。ちょっとぶつかったぐらいじゃ絶対倒れなさそうな安心体型。投球フォームに部活女子の説得力がありましたね。
説得力ちゅーのはあぁそこらこんな女子高生いそうだなぁっていう説得力で、それ別に本筋と関係ないのですがしかしそこが良いところでした。山崎賢人は天才ピアニスト、広瀬すずは情熱バイオリニスト、魂を削りながら演奏し世界を挑発するのですが石井杏奈さんは凡庸部活女子ですから別にそういうの何もないですよね。前二人は名だたるコンクール渡り歩いてるんですけど石井杏奈さんは国体がみたいな話にならないしね(なってたかもしれないが寝てた)。

…いやだからそこがね! そのさ! そんなに才能なさそうだけど一生懸命で! きっと自分が報われないことを知っていて! でも人生一度限りだから好きなことやるよみたいな! それがそんなに演技が上手くないし容姿端麗って感じでもない石井杏奈さんの纏う部活女子的リアリティですよ! 本当にもうそれが最高で泣けるんですよね!
飾らないんだこの人はッ! 気取らないんだこの人はッ! 不器用なんだ、でも凡庸を一生懸命生きてるんだこの人はッ! 本当は山崎賢人のことが好きなのに「私にとっては弟みたいなもんだよー」って言うときの白々しさ! 人としてそれ言っちゃいけねぇよってことをだね、自分のエゴからつい口にちゃったりしてだね、そんな自分が悲しくて泣きだしたりする弱さ! でも翌日には立ち直ってまた部活に打ち込んだりしてんですよ!

なんつーか、泥だよ! 石井杏奈さん泥! 泥女ッ! 観てるあいだ何度も『カリフォルニア・ドールズ』(1981)が脳裏に去来しましたが『カルフォルニア・ドールズ』といえば泥レスですからね! つまりだね! うーん、なんだろうね! 石井杏奈さんやっぱ超好きですッ!

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大好きな石井杏奈さんのことはだいたい書いたので後はもう箇条書きで適当にいきます。

・広瀬すずの発音が危うい
広東語で何か喋ってるのかと思ったら「友人A」と言っていた、「ゴセンフノーリに囚われて」とは何のことかと思ったら「五線譜の檻に囚われて」だった、など多数。これはたぶん広瀬すずが悪いんじゃなくて言葉に出したら分かりにくいセリフを書いた方が悪いと思われる。なんだよ「五線譜の檻」ってそんなの普通言わないだろ。

・広瀬すずの挙動も危うい
子供が近くに来ると集めて楽器を演奏させる癖があるので常にドラクエみたいになっている。また、川を渡る時に急に飛び込んだりする。不審者だと思う。

・驚いてばかりの山崎賢人
会話の入りはだいたい山崎賢人の「えっ?」から。なにを言っても「えっ?」または「えっ!」あるいは「えっ!?」が返ってくるのでお前は人の話をちゃんと聞け。

・あざとさは君の嘘
なんだかんだ言ってこういう映画はそれなりによく出来ているもので、地方系学園映画の方程式通りなので既視感の嵐ではありますがやっぱり面白いものは面白いのです。広瀬すずのスカートが風に吹かれて見ていた山崎賢人に「へんたーい!」。前半のコテコテにあざとい演出と天真爛漫を表現してるらしい広瀬すずの白々しさには辟易させられるのですが、それがまぁ物語の必然としてラストに結実するというわけでなるほど「四月は君の嘘」、よーできてますなぁと思う。そうだったのか! からの爽やかなラスト、ぼかぁ好きですねこういうの。

(文・さわだきんたま)

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ダンス部の石井杏奈さんが頑張る鎌倉学園映画。そういえば広瀬すずは鎌倉映画『海街Diary』(2015)でサッカー部だったので『四月は君の嘘』は鎌倉で鍛えられた部活女子が横浜で対峙する映画ということになるのです。

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