大人を学ぼうアニメ『ポッピンQ』の感想です(ネタは冷酷にバラす)

《推定睡眠時間:0分》

アイマスとかプリキュアとかラブライブとかまどマギとかっていうワードが代わる代わる意識を駆け巡るのですがどれも詳しく知らないのでなんとなくこんな感じだろの偏見。でもたぶんそういう系の流行りものor流行ったもの全部ぶち込んだ東映アニメーション60周年記念作品です。
最後に実は生きていた敵のボスが現れてさぁどうする? のセリフで終わったのですがここで決断を迫られているのは主人公一行じゃなくて観客でもなくて東映アニメーションの可能性があった。キュウ。

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でも主人公のイスミちゃん可愛かったですね可愛かったからもうだいたいOKなんじゃないですか。高知の人。土佐弁しゃべる。陸上部。チャキチャキ。揃ってますねなんか揃ってますよ。
家に帰ってきて不機嫌に靴下脱ぎ捨てるところなんて。あの靴下は絶対臭い。臭くていい(あぶない)

それでどういうお話かというと。諸々問題を抱えて先に進めなくなってしまったイスミちゃんら中3女子たちが何故かふしぎポッピンワールドに召集されてしまいお前らが踊らなきゃ時が崩壊して世界が終わっちまうんだよ5日後にとこうなる。
頑張って踊る中3女子たちだったがキグルミ族という時間にルーズな悪い種族が邪魔してくる。これはいかん期限に間に合わなくなる。こうして魔法少女に変身した中3女子たちとキグルミ族の戦いが始まり途中闇に飲まれそうになった仲間とかも出たりしたが最後は打ち克ちキャパ十万ポッピンぐらいのポッピンアリーナでダンス卒業公演、現実世界の困難に立ち向かう勇気と自信を得てみんな少しだけ大人になったのでした。

イスミちゃんがポッピンワールドに迷い込むと目の前に謎の生き物が現れる。「ポピンポピ!」。この生き物はポコンといってまどマギで言うところのキュウベエのポジション。第一声はキュートだったのですがその後は「おい! みんなで話してるんだ! お前も来い!」みたいな本性を現しテメェらのために踊ってやってんのになにお前呼ばわりしてんだよ死ねよってなる。

ここに『ポッピンQ』のなんたるかが現れているんじゃないか。ポコンの「一応体裁だけは」感には背後に大人の顔しか見えませんが、なんか流行りもの全部入れてダンスだけじゃなくてバトルも入れてキャラクター展開できるように色んな女の子揃えてマスコットと教育的配慮も…みたいな無茶振り発注をクリエイターとしては忸怩たる思いもあったが仕事は仕事として大人の態度でなんとか納期に間に合わせた気配がありませんか。いや実際どうかは知りませんがそう思い込むとやさしい気持ちになれませんか。
ダンスさえやめれば納得のいかない過去をやり直せるというキグルミ族の誘惑をイスミちゃんが断ち切ったように、闇堕ちして永遠に進まない時の中に生きようとするダンス仲間をみんなで救い出したように、スタッフも納期を守るために闘っていたと考えれば。

ぼくが映画館で見たときには既に夜の回しか上映がなく本来届けたいはずのお子様の姿は皆無でしたし大体ほかに3人ぐらい仕事帰りのおじさんがいるだけだったので…こういう映画を悪く言うことはできないよ! できない!

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悪くは言えませんけどでも3DCGのモデルダンスってMMD動画みたいに単体としては嫌いじゃないんですけど平面アニメに差し挟まれると違和感あって面白く感じないので、一番盛り上がりそうなアリーナ公演のシーンでノレないとかそういうのはあった。
ノレないといえばポコンの横柄な体育会系部活顧問っぷりにはもちろんノレないが世界観が一向に定まらないポッピンワールドにもノレないし見知らぬ中3女子たちがダンスを通じて仲良くなっていくとか最初は下手だったダンスが段々上手くなっていくとかそういう過程のドラマが過積載によりカットされ代わりにそんなこと一言も聞いてないが唐突に魔法少女に変身して戦ったりするところにもノレない。

いつも単独行動をしている中3女子メンバーが案の定キグルミ族に攫われてみんなで助けに行くのですがその後キャンプをしてたら「大変だ! またあの子が!」(なんでお前らすぐ目を離すんだよ…)。
再び救助に向かうがそこで中3女子たちが目にしたのは闇に染まった例の彼女だった。その傍らに何者かを認めポコンは驚愕する。「やっぱりお前だったのかー!」(やっぱりじゃねぇよそいつ今はじめて見たよ誰だよ…)。
かなり重要ポジションと思われたラスト間際の新ポッピンだったのですがいつの間にかいなくなっていたし公式サイトにも載ってない。その謎は続編で判明するかもしれない。というのはこれはシリーズのエピソード1として製作されているらしくエンドロール後にポッピンQ高校編のそれなりに長い予告映像が流れ「さぁどうする?」のセリフで終幕とこうなるのでした(どうするんだよこれ続編できんのかよ…)。

諸々違和感しか感じないのでノるとかノレないとかそういう次元の話ではない気がしたポンコツQなのでおもしろいおもしろくないで言えばやっぱりおもしろいよこんなもの。だってあの『UFO学園の秘密』(2014)の方が全然物語とか世界観に整合性あるように感じたぐらいだもの。それはすごいよ。
続編、やったら頑張って観に行こうと思いますけどただ例の予告映像になんら公開時期等々のナビゲーションが出ていなかったのが不安要素ですよね…がんばれ大人!

【ママー!これ買ってー!】


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Qの文字には大人の事情が込められがち。

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