映画☆感想『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』

《推定睡眠時間:0分》

ちょっとキラキラし過ぎていて辟易クラクラもーうすごいですよサウンドトラックの甘さ薄さ軽さ! リア充! パリピ! 学生ノリ! だが! 途中から気付いたのですがこれはピカピカの『ジャッカス』! 美男美女のニコ生! 急に距離が縮まりましたね!
『ジャッカス』といえば! 映画一作目のDVDには吉本芸人のコメンタリーが付いていてファンの大顰蹙を買ったが! 『NERVE』のDVDが出る時には! 日本独自の特典としてニコ生主のコメンタリーを付けて欲しいです!

嘘ですけどそういう感じのバカガキ映画です。ちょうおもしろかったです。

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いや、でも、生主とかyoutuberがこれをどう見るかっていうのは面白いと思うんですよね…軽犯罪系の配信者とかも集めてリアルNERVEの苦労を知る人間ならではの視点で挑戦者の心理を解説してもらったりとか…いや楽しめなくなるかそんなの聞いたら…。

NERVE。ググっても出てこない闇サイト。中身はつまり(より)黒いニコ生。ニコ生に限らず視聴者の気を引くためスーパーで万引きしたりコンビニでおでん突いたりするネット配信者というのはおりますがそういうバカ配信に特化したのがこのNERVE。
ニコ生なんかやっても大した稼ぎにはならないが。さすがアメリカ、バカのスケールが違う。視聴者投票で決まった(かどうかはシステムの詳細描写がないのでわからない)無理難題を配信者がクリアするとその場でポーンと1万10万ときには100万と銀行口座に振り込まれる。
すごいな! 俺もNERVEやろうかな! NERVERなろうかな! ニコ生はちなみに諦めました!

そういう設定からバカが想像することは単純でしてオッパイぶるるー血がドババーはいバカどもみんな殺し合いーみたいな感じかと思っていたんですが。なんか、怖そうな黒人の人に差別用語を言うクソ指令とか出てくるんだろうと思っていたんですが。
そういうダーティな映画ではなかった。バカだけどダーティではなかった。むしろ、爽やか。やはり、キラキラ。

たしかに。配信者同士でディスり合って視聴者数を稼ぐというニコ生の日常のようなクソ光景も繰り広げられますが。警官から拳銃を盗めというクソ指令もあったりするのですが。それがエマ・ロバーツ演じるヴィーが成長するための試練として、というのが爽やかとキラキラの所以だろうとおもう。
そうなのです世界一危険なゲームが主役なのではなく早くも将来を諦めかけていた18歳母子家庭の真面目女子高生ヴィーがこの映画の主役でした。スリルと冒険と誘惑いっぱいのニューヨークの危険な一夜に自ら飛び込み。テメェの境遇を変えるために泣き言一つ言わずに無理難題をクリアしていく姿は大変清々しいものがありました。

がんばれ、ヴィー! たたかえ、ヴィー! 運命を切り開け、ヴィー!
こうやって素直に応援したくなってしまうあたりやっぱりニコ生の人たちとは違いますね…。

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個性豊かなNERVERの中でもとりわけ印象深い、スタント系課題を笑ってこなす陽気な特攻野郎。名前が出てこないのでマッドマックスの人と頭の中でタグ付けして見ていたら「おいマッドマックス!」って呼ばれるシーンがあったのでやっぱマッドマックスだったんですね…!
このマッドマックスの人の陽性狂気が効いていた。時折画面に顔を出してはスタントだけ披露して消えてくんですが、そのキレと俊敏がぶっちゃけゆるゆるな映画に緊張感をもたらしていたように思います(演じたのはマシンガン・ケリーというラッパーの人らしい。覚えとこう)

はてほんでそんな危ない人を交え後半はNERVERナンバー1の座を巡ってのランカーバトル勃発か、と思ったが。ちょっと裏道に入っていってしまった。個人的にはこのへん残念に思ったところで、単純なNERVERバトルロイヤルというのも見てみたかった気はする。
まぁそのうちあるかもしれない続編に期待ということなのかもしれませんが。これはこれで面白かったんですけれども最後らへん色々詰め込んで駆け足すぎたなぁとか思わないこともないのです。

監督はヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマンのコンビでこの人ら、サンダンスびっくりのネットの闇ドキュメンタリー映画『Catfish』(2010)の人たちだそうで。これ何年かに町山さんがすげー映画だっつって紹介してたやつですね。「ネット」とか「デジタル」みたいの題材にした映画ばっか作ってるコンビ。
NERVEサイトのトップページで流れるMTV風の俗悪コラージュ動画になんだか趣味感出る。こういうカルチャーに強い影響受けてんだろうなきっと。それからハッカー集団の格好良さというのも。ちょっと『サイバーネット』(1995)こんな感じだったよなみたいな。そういうの見て育った(であろう)世代の人。

ヴィー大好きな幼馴染(?)のナード野郎がいぶし銀のいい仕事。エロティックでサイバーなネオンに覆われた電脳都市NYのヴィジュアルがうつくしい。
なんだかまぁおもしろいえいがでしたね。

【ママー!これ買ってー!】


サイバーネット [DVD]

これたぶんアトラスの悪魔ゲー『デビルサマナー ソウルハッカーズ』のメイン元ネタですね。

↓その他のヤツ

キャットフィッシュ~リアルレポート ネット恋愛の落とし穴~ (『Catfish』TVシリーズ)
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