『バイオハザード:ヴェンデッタ』の感想

《推定睡眠時間:20分》

レオンがすごい体勢で追いすがるゾンビ犬を撃っている。アクロバティックシューティングには理由があり、このゾンビ犬は時速100キロ超えで走るし銃弾はよける超スペックのため普通には撃ち殺せないのである。バイオォハァザァ~ド(タイトル画面でスタートボタンを押すと流れるタイトルコール)

初めて見たなバイオのCGアニメシリーズ。なんか3本目ぐらいらしいですがどこ需要なんだろう。まぁでもそこそこお客さんは入っていたからな。シリーズが続くだけのことはあると思ったよ。
なんか良かったですよド派手爽快バカバカ懐かしいで。そうだなこれは3Dで見たいねこういうのこそ3Dで見たいです。まるでゲームをやってるような気分だったからもっとリアルに体感したかったよゲームの方のバイオ新作もVRだし。

あれじゃあ映画にしないでゲームで良くない? バイオォハァザァ~ド(タイトル画面でスタートボタンを押すと流れるタイトルコール)

どういうお話かというとっていう説明、別にいらないよな。なんかあれだよウィルスわさぁってなってゾンビわさぁってなるんだよ。それでレオンとクリスとレベッカがえいやってやって他のやつは大体食い殺されるんだよゾンビに。
最後はリミッターが外れて暴走したタイラント的なデカイやつを屋上で倒してバイオォハァザァ~ドだよ。なんかそんなもんだろう。なんかそんなもんだろう!

初めてだから前作からの繋がりとかはよくわからずまぁこれは微妙にゲームとリンクしつつのオリジナルストーリーぽいのですが、あれでしょゲーム版『4』ぐらいまでの規模感ならまだしもなんかもう世界中あっちもゾンビこっちもゾンビみたいな感じなんでしょたぶん『5』とか『6』とかになると、やってないけど。
我々が度重なる都市部でのテロに慣れてしまっているようにバイオワールドの人々もゾンビ、慣れてるね。もうゾンビになってみることは人生経験だね。ゾンビになっても注射打てば数十秒で治る。じゃあもう大都市にウィルス散布してみんなゾンビにしちゃえばいいじゃんみたいな豪快に開き直った作り、最高でしたね。大丈夫だから注射打てば治るから!(ゾンビになってる間に内蔵とか食べてたらどうしよう…)

面白いところはあれだなやっぱりアクション、アクション良かったですよケレンに満ち満ちて。もーうゾンビも活きがいいしね。ぴゅんぴゅん動きますよぴゅんぴゅん、ゾンビのくせに。そういうの、休む間もなく片っ端から撃ち殺す、片っ端から食い殺される! 竹を割ったような映画だな。
監督の辻本貴則さんて実写版パトレイバーやったりしてる押井界隈の人みたいですけど知ってるわこの人、『ハード・リベンジ、ミリー』見た!
なんか水野美紀主演の『マッドマックス』風バイオレンスアクションで。続編の方がインパクトが強かったのであんまり覚えてないんですが、予算的に可能な限りで華麗なる漫画的スタイリッシュ・アクション。けっこう面白かったな続編も含めて。

この人は『HiGH&LOW』とかにも関わってるそうですが。そういう、ケレンアクション一筋でやってきた人なんだなぁと思えばバウ&レオーンの高速バトルも然りってなもんですよねいやあのシーン傑作だったな本当。

あとこれは大ファンサービス映画でもあって。PS期のバイオとか実写映画版も含めてシリーズのあちこちを彷彿とさせたのでわりに、ニヤつく。
山奥の洋館を特殊部隊が強襲するところから物語が始まって。ワイヤートラップでサイコロ状に人体切断。それぞれゲームと映画の一作目のオマージュすよね。巨体怪物がガトリングガンをぶっ放す場面は映画版二作目だし、ゾンビに囲まれたクリスをヘリがサーチライトで照らすショットはゲーム二作目に同様の構図のムービーがあった。

悪役の武器商人、ベタなサイコ感が『コード・ベロニカ』のアルフレッドみたい。こいつとクリスのタイマンバトルはやはり『ベロニカ』の特にPS2移植版で大増量されたウェスカーVSクリスのムービーの再現なんではないかな。
ベッドの下を覗き込んだら何匹ものゾンビが潜んでいたとかは極めて『ハウス・オブ・ザ・デッド』的なシチュエーションですよね。いやそれはゾンビ違いですが。

和製洋画、和製ハリウッド映画としての『バイオハザード』。ていうのたぶん作を重ねて海外展開が大前提になってからある程度薄まってきたコンセプトだと思うのですが、チープで大味でなんかダセぇしちょっとズレてる(けどそこがいい)このBC級感覚は和製ハリウッド映画だった頃の『バイオハザード』の香り。
『5』以降再び大文字に戻ったりしてるが、『4』でタイトルロゴが小文字になる以前の、これは『biohazard』じゃなくて『BIOHAZARD』。大文字のバイオだと思いましたね。

大文字のバイオ。なんだかインテリジェントを感じる表現だな…! インテリジェントなどバイオハザードしてしまう映画だけど!

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一応近未来設定も普通にそこらで野外ロケしてんので未来感はほぼ無い一作目だったのですが続編の『ブラッディバトル』になると地上は砂漠化し人々はシェルターで暮らし水野美紀はサイボーグに改造され的なポストアポカリプス世界に。
その脈絡の無い豹変ぷりも含めて『マッドマックス』シリーズ+色々のオマージュということなんだろうなとおもう和製洋画すよねこれも。

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匿名さん
匿名さん
2017年9月23日 7:03 AM

文章がゲロ臭い