朗読百年映画『ハイゼ家 百年』感想文
途中休憩に入るまでの推定100分はおそらく10分程度を除いて爆睡しているので100年というが俺が見たのは後半の50年ぐらいだけだった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
途中休憩に入るまでの推定100分はおそらく10分程度を除いて爆睡しているので100年というが俺が見たのは後半の50年ぐらいだけだった。
開拓のノスタルジーと夢の残骸を拾い集めて「近い将来からのたより」よろしく末端開拓民の痛みや衰退を詩的に表現した映画という感じかもしれない。
世の中を良い方向に変えるための理想や期待がかえって世の中を硬直させ人々の関係を悪化させがちな昨今であるし、この映画自体はそこまで話を広げないミニマムで私的な内容ではあるが、そこに込められたメッセージの射程は存外広かったように思う。
深夜のダイナー、蛾の舞うトイレ、真冬の荒れ野で座り小便。どこが美しいんだという気もするが美しいんだよそれが。自由の美しさっつーものがそこにはあるんです。
なんか根本敬の世界と隣接してた。俺が思ってた映画と全然違う…!
安喫茶店での三十路女ベシャリの中で「女の老後はアソコの脱毛から始まる!」の名言が飛び出す映画がつまらないわけがない。
なんか色々とこの映画の感想として書くべき事を飛ばしている気がするが夜勤バイトオッサンが素晴らしいという一番書かなければいけないことは書いたからまぁいいだろう。夜勤バイトオッサンが素晴らしい映画です。
ぶっちゃけあんまりおもしろい映画ではなかったがそうは言ってもやっぱり感慨深いものがある『ザ・ウーマン』シリーズ(たぶん)最終章。
いやはやまったく、エンタメ性と批評性とアート性が恐ろしく高い純度を保って融合した傑作であったよ。子供の側転で泣かせるのは反則!
ポスターなどからはなにやらスケールのでけぇバイオレントなヤクザ群像劇を想像するが意外にも叙情的な東映実録風味のヤクザ一代記。よかったです。