コントとしても成立してないだろ映画『新解釈・幕末伝』感想文
面白くないが面白くないじゃないかとムカつくよりも多方面に謎が多すぎて観終わると弧につままれたような不思議な感覚になる映画だ。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
面白くないが面白くないじゃないかとムカつくよりも多方面に謎が多すぎて観終わると弧につままれたような不思議な感覚になる映画だ。
なんなんだこの映画。良い意味で作ってる人たち全員バカなんだとおもいます。
オリジナリティこそないがオリジナリティがないということはいろんな映画の面白いところを取ってきてるということでもあるのでホラーのミニ幕の内弁当として楽しめた。
コロナ禍反省映画ということで今こういう映画がアメリカ映画の比較的有名なスタジオと有名な映画監督の作として出てきたのは価値のあることだと思われ。
序盤は本土の規制当局が喜びそうな警察主体のコメディ調の安心安全クライム映画だが途中からはそんなもん知ったことかと大陸向けのリップサービスをかなぐり捨てて香港魂がバーストする!面白いしアツい!
ウェルメイドなよくあるイイ話の粋は出ないがペンギンによって覚醒した主人公が横暴軍政と戦う! とかそういう感じではないのは多少面白いところかもしれない。
必見のドキュメンタリーと言ってあげたい気持ちはあるがあんま良いドキュメンタリーではなかったのでなんとも。
太平洋戦争の南方戦線ものだが日帝に留まらず現在までしっかり続いているように見える日本人の敗北認められない病みたいなものを突いている観もあり、アニメ・漫画のプロパガンダ利用にも切り込んだ力作と思う。
こんなものかという感じのハリウッド大作だがこんなものだからカップヌードルと同じでたまに食べたくなるみたいなの、ある。
アルジェント映画以外の全部が最悪のバッドエンドと言っても過言ではない1970年代イタホラは実家のようなもの、そこにはレジャーのような刺激と面白さはないかもしれないが、その代わり疲れたらいつでも帰る場所としての安心感があるのだ。というそんな1本。