映画『全力スマッシュ』観てきたんで感想を全力で打ち返す!

ひたすら下品に笑い続けてる男性のお客さんがいた。
その人、スクリーンから客席に放たれるギャグのスマッシュの数々を完璧な笑いのレシーブで受け、他のお客が誰も拾いに行こうとしない正直スベってると思われるギャグでも臆するコトなく果敢に拾いに行くという鉄壁のディフェンスっぷり。
そして明らかに笑うトコでない、映画がギャグのスマッシュを打っていないように見える場面でも笑いを受信しているらしく、さながら漫画の『テニスの王子様』でプレイヤーの挙動とボールのスピードが速すぎて傍目には何も起こっていないように見えるという、あの次元を超えた極限バトルを想起させられてしまったのだった。

『全力スマッシュ』観に行ったんで、全力で笑いに行ったそのお客さん(他のお客さんは全力で引いてた)に倣って全力で感想書く!
あらすじ!

ジョシー・ホーは落ちぶれた元天才バドミントン選手!
夢に破れて失意の日々を送る彼女は、UFO(?)の目撃をキッカケに元凶悪犯罪者のバドミントン同好会と知り合う!
ダメ人間じゃない! 俺たち私たちはダメ人間なんかじゃない!
ってなワケで全力でバドミントンを頑張るのだった!

http://zenryoku-smash.com
http://zenryoku-smash.com →の人なんて悪そうな面構えで良かったんだけどなぁ…

でもなぁ、そんな面白くなかったなぁ、コレ。ホント、大して笑えないギャグというギャグを全部拾ったあの男性客はエライよ。
なんか、ジョシー・ホーとダメ人間軍団がバドミントンの練習しようぜ~って言ってるトコに屈強で精悍なバドミントン・チームが乱入してくるシーンがあって、ほんでどっからともなくそのボスの声がする。「貴様らにここは使わせん!」とかね。
こんな強そうなチーム率いてんだからきっとすげーヤツなんだろなーってドキドキしてると、出てくるのはオカッパ頭にサングラスの汚いオッサン。
…なんてベタな! って思わずズッコケるんですが、そーゆードリフ的にベタで古いギャグばっかやる映画なワケです。
ほんで、それがなんかキレが悪いなぁと、ちょっと最近のたけしさんのギャグ見てるような、そーゆー軽い痛々しさもあるなぁと、まぁそんなワケですよ。

そーゆーのは狙いらしく、波多野裕介の音楽もとっても脂ぎった懐かしさがある(監督陣は昭和のテレビのような懐かしいサウンドを求めた、と公式サイトにあった)
なんだ、『Mr.BOO!』(1976)とか、あーゆーテイストなんだろか。
でもあの映画はもっとアナーキーな勢いあったと思うが、コッチは小奇麗にまとまり過ぎてんじゃないか。
ベタならベタで突っ走っちゃえばいいのに、中途半端に今風だったり真面目な部分あったりするんで、なんかノレない気がしたのだった。

アレだな、スポ根かとゆーとそこまで徹底されてないし、肝心のバドミントン試合もワリとアッサリ処理されちゃうから盛り上がんないし。
元凶悪犯バドミントンチームのキャラもあんま生かされてる気しないしなぁ(っていうか大して悪く見えない)

https://www.youtube.com
https://www.youtube.com ジャージは反則だろジョシー・ホー! 絶対惚れるわジョシー・ホー! 中国名が何超儀ってそれもなんかカッコいいぞジョシー・ホー! ジョシー・ホー!

と、思うトコは色々あるが、ぶっちゃけどうでもいい。
ジョシー・ホー。ジョシー・ホーがあまりにサイコーなんで、他のコトなんてほとんど忘れてしまった(途中寝てるし)
いやホントね、メチャクチャ素敵だよジェシー・ホー。
うらぶれ底辺生活を送ってる時の空虚な目がさ、いざバドミントンコートに立つと鋭いアスリートの目に変化するトコなんかドキっとしちゃうしだね、なんか途中で昭和のアイドルみたいに変身するシーンがあるんですが、あの風貌でアイドルファッションとアイドルメイクとかやられますと、そのギャップにヤられるんだよ!
切ない乙女心を垣間見せたりもしてだな…くそー! たまらーん!
こんなに素敵なジョシー・ホーが獣の目で全力で試合に挑むトコ、もっと見たかったぞコノヤロー!
もっとジョシー・ホーが汗かいて喘いでんの見たかったぞバカヤロー! うぉぉぉぉ!

…あんまマトモな感想になってないが(いつもか)、なんかそーゆー映画でした、『全力スマッシュ』。
あぁ後、ラストがこの手の映画っぽくないちょっと意外な展開になる。
ソコ、実にスッキリさせてくれない感じなんですが、ちょっとだけ泣ける。

【ママー!これ買ってー!】


ドリーム・ホーム [DVD]

『少林サッカー』(2001)かと思ったでしょう。
違います。ジョシー・ホーが好きになってしまったので、主演作の『ドリーム・ホーム』です。
殺ります。ジョシー・ホーがクールに殺りまくります。その手つきと視線にコッチのハートもヤられます。
僕はジョシー・ホーになら殺されてもソコソコ我慢できます、ソコソコは。

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