《推定睡眠時間:60分》
ザ・タイアップっていうバンドか個人プロジェクトみたいのが広い世界にはあるかもしれませんねライブの時にですねタイアップ全開のステージ設計なんですよモニターに映るのは歌手じゃなくてタイアップ企業のイメージCF、みたいなのね。はい。
やっぱりね~タイアップですよ。タイアップが強い。世の中タイアップだ。タイアップって言うとなんかイメージ悪くないですか? じゃあ言い換えよう、連帯! リベラリズムの世界的退潮とグローバリズムの不可逆的な進行、これからの時代に必要なのは連帯だ!
『本能寺ホテル』見てきましたタイアップでした。TIGHTEN UPはYMO! ジャパニーズジェントルマン! スタンダップリーズ!(ネタバレあるよ)
初めて『スターウォーズ』(1977)を見た古の人々は巨船が宇宙空間を切り裂いて現れる光景に言葉を失ったそうですが切れ味のまったき鋭さでは『ICHI』の女座頭市こと綾瀬はるか市も及ばぬわけではありませんからなんですか京都四条は柳小路ですか公式サイトにロケ地マップがありましたが、綾瀬はるかの鋭利な! 鋭利な! 鋭利な横顔が古よりの伝統と調和を引き裂く挑発的なオープニング。やはり座頭市の血が騒ぐのでありましょうが。
ところで始まったばかりなんですがもうすぐ寝る場面に入ってしまいその後のストーリーはまったく説明できないので駆け足箇条書きで物語の基礎だけ説明しておきたいとおもいます。
①綾瀬はるかはなんとなく教員を目指しているがとくにやりたいことはない。
②どっかのお坊ちゃんに結婚を申し込まれて両親に会うため京都に来た。
③宿泊場所を探してなんとなく訪れた本能寺ホテルで暇だったからロビーにあったオルゴールを回して日本で唯一の金平糖専門店・緑寿庵清水で買った金平糖を食べてエレベーターに乗ったら1582年の本能寺に辿り着いてしまったので薄く驚いていたら仕事でホテルを訪れたマッサージ師の八嶋智人がカウンターのベルを押してそこでなぜか綾瀬はるかは現代に帰還するがその姿を見た八嶋智人が急にブルース・リーの仕草を真似しだしたので意味が分からなかった。
以上、『本能寺ホテル』どこよりも丁寧なあらすじです。この後なんか色々あって最終的に綾瀬はるかは歴史教師を目指そうと決意したのでよかったです。え、ネタバレ?
まぁいいやもう面倒くさいから起きたところからラストまで書いてきます。だが参った。だが参った。確かにまぁ寝てしまったので…意味不明に感じられたのはそのせいかもしれないが…しかし…。
最初はアンチ信長だった綾瀬はるか。しかし時空を超えた交流を続けるうちに段々と信長を理解するようになる。「あなたは死にます! 謀反です!」信長を案ずるあまりつい言っちゃった綾瀬はるか。「歴史…変えちゃった…」。
現代に戻る。するとなんということでしょう、京の都の至る所、不思議な光が漲り建物の形が変わっていくではないか。これが、信長の死ななかった世界…果たして信長が天下統一を果たしたかもしれない世界の姿とは!
だが本能寺ホテル支配人の風間杜夫がぶっちゃけるところでは信長さんはちゃんと本能寺で死んでるのだった。じゃああの現代の更新を思わせる光はなんだったのか。まぁ妖のまち京都だから不思議なことのひとつやふたつあってもおかしくありませんが。
綾瀬はるか再び過去へ。謀反の未来を教えたのになぜ逃げなかったのか。それを問いたださなければ。オルゴールを回してエレベーターに乗って金平糖を食べ…よく考えたらどういう原理でタイムスリップできているのかもなんでそんなに煩瑣な手順が必要なのかまた金平糖は緑寿庵清水の金平糖でなければならないのかなど信長の死よりも真相が知りたい謎がいっぱいあるがそれはなにかの間違いで次回作が作られる時に明かされるかもしれないからそれまで待っていよう。誰が待つか。
辿り着いた先は都合よく明智光秀の高嶋政宏が大暴れ(怪演です)している本能寺の変当日。綾瀬はるか、信長と再会。言う必要もないと思いますが信長は堤真一です。蘭丸は濱田岳です。さて、今際の時。信長はなにを言い残すのか。
なんか言っていたが忘れてしまった。とにかく信長はあえて自害を選んであと濱田岳うるせぇよ。
いろいろあって綾瀬はるかが死にそうになったところで風間杜夫がベルを押してはるか帰還、そのときちょうどホテルにやってきた八嶋智人がまたブルース・リーの仕草を真似て消える。
すすだらけの綾瀬はるかはそのままホテルのバーで待ってる彼氏(飲み会を抜け出して本能寺に行っていた)の下に戻って、なにかを勝手に悟った彼氏に婚約の解消を求められる。ふつうこういう場合って綾瀬はるかの側から断ったりすると思う。
不思議な体験は綾瀬はるかを変えた。町に出れば歴史の息吹を感じる。綾瀬はるかの目には見えた。戦国の世の京が。そこに息づく人々が。あと文明開化後のシャレオツ京も見えた。京都の町はおもしろい。
こうして綾瀬はるかは歴史教師になる宣言をして映画はハッピーエンドで幕を閉じるのでした。
再度申し上げますが不思議に感じられる部分があるとすれば俺が大部分寝ていたせいなので映画が悪いとかそういうわけではありせんしだいだい意味がわからなくて何が悪いのかという話です。
俺から言いたいことはたった一つ。腹話術人形みたいな風間杜夫はちょっと見ていて心が苦しい。綾瀬はるかに天然ボケぼんやり女子をやらせるのはもう無理あるだろ。っていうか綾瀬はるかが金平糖を食べる瞬間を何度もスローモーションにする必要はあるのか…など一つには収まらなかったので見どころたくさんタイアップ最強、そうだ、京都へ行こう!
そういう映画だとおもいました(個人の感想です)
【ママー!これ買ってー!】
『本能寺ホテル』ってこんなかの一編『携帯忠臣蔵』っぽいよなって思ったらああああああああああ『携帯忠臣蔵』の監督は『本能寺ホテル』の鈴木雅之いいいいいびっくりしたあああああああ!
いい加減にしろ。
↓その他のヤツ