《推定ながら見時間:50分》
ギクシャク家族+ワオーン来訪者+生半可な犯罪者による家族の危機! の黄金パターン。こういう映画は『ベートーベン』を子どもの時分によく見させられていたが、『ベートベン』のゴツいセントバーナードに対して『ベンジー』の犬はかわいい感じでしたよなんか、犬種とか知りませんけど。
連続再生オンにしてるのでエンドロールになったら通常はすぐ次のリコメンド動画が割って入ってくるはずだが、なぜか画面が切り替わらない。
なんでだろーと思っていたらオマケの犬NG集がエンドロールの最後に付いていた。へぇ。そういうのもあるんすねぇネッフリ。
1分程度のほんのオマケですがここ一番面白かったな。主演犬ベンジーくんと獰猛な路上生活犬役の脇犬の絡みなんですけど、さすがタイトルロールだけあってベンジーくんは堂々の演技犬っぷり。言われた場所から動かないし台詞(吠え)忘れたりとかしない。
だが脇犬の方は違った。なにか境遇に不満を抱いているのか中々言うことを聞いてくれないからNGの連続。そのたびにベンジーくんは健気に同じ芝居をするのだが、段々イラついてきたのかしまいには一緒になって走り出してしまった。
たいへん微笑ましいがフレームの外からスタッフの疲労が伝わってきてなんかハラハラした。そこにカメラ向けてなくてよかったな。向けてたら子どもに見せられない表情になってたかもしれないからな…。
そのスタッフの長、製作&監督がブランドン・キャンプという人で、例によってまったく知らないがなんとあのジョー・キャンプの息子!
いや、それが誰なんだよって感じですけどこの映画74年の同名映画のリメイクらしく、そのオリジナル版の監督がジョー・キャンプらしく。
これは、あれだな、ジャン=クロード・ヴァン・ダムで言えば『サドン・デス』や『タイムコップ』を監督しヴァン・ダム全盛期を支えたジャンル職人ピーター・ハイアムズが、言わずと知れたヴァン・ダムの代表作『ユニバーサル・ソルジャー』のリブート作『ユニバーサル・ソルジャー リジェネレーション』において自身は製作と撮影に回って息子ジョン・ハイアムズに監督を任せたのと同じような構図だ。
イイ話だ。なんかすげぇイイ話な気がしてきたよ! なんで一回ヴァン・ダムを噛ませたかわからないが、まぁヴァン・ダムも捨て犬みたいな目をしてるからベンジーと同じようなものだろう…浅井健一だって捨て犬のような目をしている。
この文章はスクラップ場みたいに雑然としてますが『ベンジー』は夾雑物のない素朴なほんわかファミリー映画。
犬の演技超すごい以外の感想とかべつにないがぽわっと見てたからぽわっと面白かったですよ、ぽわっと。
あと強盗事件を追う刑事の主人公ファミリーに対する距離感とか良かったですね。
【ママー!これ買ってー!】
犬活躍映画っていうとこれがもうこれがすげー好きで犬すげー出てくるからね。犬すげー走るからね。あと犬と犬が喋るからね。声がマイケル・J・フォックスとサリー・フィールドだから。大人! なにその大人!
そりゃ犬だって人間に尽くすだけじゃないし可愛いだけでもないよ。