《推定睡眠時間:0分》
テレビ版を観ていないのでよくわからないが登場男性オールゲイ(※ほぼ)版の『サラリーマンNEO』的なサラリーマン喜劇と捉えてよろしいか。ノリがだいたい同じだし沢村一樹も出ているし。っていうか沢村一樹すげぇイイ身体していたな。田中圭ほかメインゲイが一堂に会すサウナの場面、もう他のやつらはまったく相手にならなかったですね。浅見光彦にしておくには惜しい。大藪春彦原作ものとかに主演で出てもらうべき。
映画が始まると香港勤務をエンジョイする田中圭が(※テレビ版の最終回で一年間の香港転勤になったらしい)大した理由もなく街中で微妙なジャッキー映画的アクションを披露。試している。このノリについてこられるか客を試している。乗りかかった船だから乗ったけれどもテレビ版の蓄積がない俺にはぶっちゃけちょっと辛かったとは言っておく。
その後、田中圭が東京の営業所に戻ると婚約した後輩の林遣都、新入社員の志尊淳、頼れる部長だが記憶をなくした吉田鋼太郎、社運を賭けたビッグ新プロジェクトを任された本社プロジェクトチーム長の沢村一樹など交えて恋愛バトル勃発、サウナでオッサンたちが水をかけあったりするのであった。あとなんか色々あって工場が爆発したりする。
おもしろポイント、吉田鋼太郎のあざとさ。あざといよ吉田鋼太郎は~俺みたいな風体の人間が真面目な顔でキュート仕草したら超絶面白いだろって完璧に計算してますもんね~。超笑ったよ、吉田鋼太郎が田中圭と『ローマの休日』デートを妄想する場面で真実の口に手を食われた田中圭を見てキャッッッって驚くところ。そんなの絶対面白いじゃないですか。きったねぇなこいつ。こいつとか言うなよ!
物陰から田中圭を見つめる吉田鋼太郎、田中圭とペアルックをしたい吉田鋼太郎、シンデレラになる吉田鋼太郎…あぁそうか、ジャンル的にはBLなのだろうけれども田中圭とか林遣都はボーイズだとしても吉田鋼太郎はボーイズじゃねぇだろっていうんでおっさんずラブなのね。OLになってしまった。吉田鋼太郎がOL! そのシャレを面白いと思える人間だけがこのドリームワールドへの入場を許されている。
同性愛、年の差愛、美醜を越えた愛、愛ならなんでも来いの太っ腹がざっくりと現代風。いつもの下らない和製テレビドラマのフォーマットでこういう多様性万歳的なものをやるということに意義があるんだろうなとは散々各所で言われていると思うのでそれについては特に思うことなし。
面白かったすよ、みんなかわいいかっこいい。吉田鋼太郎の魅力たっぷり。沢村一樹の身体は最強。「愛されるよりも愛したい、マジで!」みたいな台詞にイラっとこない人なら大丈夫。きっと大丈夫。それとは別の部分で怒る人はいそうですが。
【ママー!これ買ってー!】
『おっさんずラブ』では頼りがいのありつつも檄カワな上司だった吉田鋼太郎だったが個人的な吉田鋼太郎とのファーストコンタクトは『ちょっと今から仕事やめてくる』のスーパーパワハラ上司だったので(この人は仲の良い部下には善良な顔を見せているが嫌いなやつには陰で自殺に追い込む勢いでパワハラしてるんだろうなぁ)と思ってしまい吉田鋼太郎キュートが炸裂するたびになんか怖くなってしまった。
『引越し大名』
予告編観ただけで、無理な感じでした
『おっさんずラブ』
タイトル聞いただけで、全てが想像でき無理です
無理な映画もちゃんと観に行かないと面白い映画を面白く観られなくなるのではと思って観に行ってますがだいたいやっぱ無理だなってなります。
そうですね。食わず嫌いはイカンとは思いますが、だいたい想像通りですね。
話は逸れて申し訳ないですが、意外と面白かったのが『イニシエーション・ラブ』でした。
あと、そういった映画でも楽しく観られる方法は・・・
エキストラにでることです。
私もNHKドラマにいくつかでましたが、それはそれはとても楽しみに観られました。(笑)
関係ない話で申し訳ないです。
俺は不真面目なのでそこまでして映画を面白く観ようとは思いませんが(笑)、でも自分の知っている風景とか知人とか、ましてや自分なんかが出てくるとやっぱ観たくなってしまいますよね。