《推定睡眠時間:0分》
昨日観た『ファースト・マン』は上映時間が141分で『アクアマン』は143分だから大体同じなのですが体感時間は全く同じではなかった。
長い。なんならフレデリック・ワイズマンの4時間は当たり前ぐらいな大長編ドキュメンタリーと比べても『アクアマン』の方が体感時間長かった。
つまらないとかじゃないんですよ。画面が暇とかでもないんですよ。むしろ逆なんですよ映画ドラえもん10本分くらいをたった143分に詰め込んだような超凝縮特盛り映画だったから時間感覚が狂ってしまったんですよ。
もう敵も時間感覚おかしくなってたね。普通こういうアクション映画の敵って会話している間は攻撃待ってくれたりしますけど全編通して全然待ててなかったです。めっちゃ食い気味で撃ってくるし殴ってくる。
基本的に空想科学のジャンルで、海に潜れば超科学文明を誇るアトランティス帝国があるし、砂漠に埋もれた古代遺跡があったりとか、海底のそのまた海底にロストワールド的な領域があったりとかする。
ジェイソン・モモアのアクアマン、そういうところを休む暇なく大冒険。まさに七つの海を股にかけるという感じ。
なんかいろいろあったみたいですが展開が超速かつ画面の情報量が圧倒的で途中から脳が酸欠状態だったのでよくわかりません。カニとかすごい出てきたよカニとか。
おもしろかったところはこの世界の人間界では我々の住む世界と同じように公式にはアトランティス帝国が存在しないことになっているのですが、最後の方とか海産ソルジャーたちが海上に出てめちゃくちゃ暴れているし、うっかり沖合の方に船を出すと海棲人が退化したらしい『バイオハザード』に出てきそうな怪物が5万匹ぐらい襲ってくるのでそれは存在隠しきれねぇだろっていうところ。
あとアトランティス帝国絶対ある派のシン博士というのがテレビのニュース番組に呼ばれてキャスターにそんなことあるわけないじゃないですかって馬鹿にされてたんですが、最後の方でまた同じ番組に出てきて「またその話ですか博士!」って言われてて、じゃあそいつ呼ぶなよなんで二回目のチャンスあったんだよっていう、そこ超おもしろかったですね。
ヴィランのヘルメットのデザインがバイクのケツに付けるカゴみたいだったりとか。ドルフ・ラングレンがアクションなしで腹の読めない海棲人の偉い奴を演じてて渋かったりとか。アクアマンが『最後の忍道』のラストステージに挑戦するところとか。
他にもおもしろい場面いっぱいあったんですが143分全部おもしろいので逆にどこがどうおもしろいのかとかもうわからなくなってしまった。
俺はなにを観ていたんだろう。まぁそういう映画体験もあります。五里霧中いや海中。なにがなんだかわからないがおもしろかったとおもいます。
【ママー!これ買ってー!】
映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城【映画ドラえもん30周年記念・期間限定生産商品】 [DVD]
やはり海棲人の映画はテキオー灯を浴びてから観に行くべきだった。
めっちゃ面白かったと思うんだけど何かめっちゃ疲れたな…という印象でした。
盆とか正月に祖父母の家に行ったらお腹いっぱいだって言ってんのにめっちゃ食わされるみたいな…。
いや面白かったけどあの砂漠の件とかカットできたんじゃねぇの、とかありますね。もっとスマートに100分位にまとめられただろ、と。
でももっと短くできただろとか言いながら人魚とかカニ族とかの亜人系の活躍はもっと見たかったというジレンマもあります。カニ一族のロボじみたデザインとか超格好良かったのに2分くらいしか画面に映ってなくてどういうことだよ贅沢すぎんだろ!となりましたね。
次回作やるなら人魚とかカニ増し増しでお願いしたいです。
亜人とカニは俺ももっと見たかったです。それだけで映画一本作れる要素が6個ぐらい入ってるからもっと掘り下げて欲しいのになぁ〜っていうところが多々ある欲張り映画でしたね。これいくらでも続編作れるだろうなあ。