我が家にサノスがやってきた映画『ハッピー・オールド・イヤー』感想文
どこか遠くへ行っていた人がしばらくぶりに家族の下に帰ってきたらなんかおかしくなっていた譚のミニマリスト版。苦々しいコメディでよかったです。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
どこか遠くへ行っていた人がしばらくぶりに家族の下に帰ってきたらなんかおかしくなっていた譚のミニマリスト版。苦々しいコメディでよかったです。
親切なロシア料理店と言われても死ぬほど寝ているのでどう親切かよくわからないのだがまあなんかたぶん人生って大変だよね的な映画だと思います。
この内山拓也という監督の前作が『ヴァニタス』というタイトルを持つのは偶然なのかそれとも狙ったところなのかは不明だが言い得て妙だなと思う。『佐々木、イン、マイ、マイン』もまたオトコノコ世界のヴァニタスであった。
面白かったんですけどなんか切なかったんですよ、こういう昔は当たり前にあったような瑕疵のある人間たちの出てくる風刺喜劇が今は新鮮に映る時代なんだなぁっていう。
そのチャイルディッシュな見た目に反して『マリアンヌ』『マーウェン』に続くハイヒール三部作最終章。なんだか倒錯した大人の映画であった。
キャプションのタイトルを考えながら絵の美しさを愛でるだけのアレゴリー活人画展覧会と見えて、その背景を考えるとちょっと感慨深いものがあった。
映画を観たら感想は残したいんですが『天使/L’ANGE』ね、これ感想とかないね。いやー、ないね。本当に。強いて言えば「観たなー」みたいな。
いや別にやるのは自由だけれども今の時代にそれやるかねっていう濡れ場のないロマンポルノ。
面白かったけれどもなんだか空虚な映画であったな。都市は空虚で人も空虚、映画も空虚でXVIDEOSだって空虚です。
どうでもいいんだよ。お前らの人生どうでもいい。タワマンの非人間性を美しく切り取った映像を観ていたらこっちまで非人間的になってしまった。やっぱ、タワマンなんか住むもんじゃないすよ。アパート住め。