ユーモアとペーソス映画『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』感想文

楽しくて軽やかで洒落ていて、でもその明るさの下には人生の暗さが透けて見える。フランス映画っぽいねぇ。なんとなく食い足りない気もするが観るとちょっとだけ幸せになれるよい映画でした。

本当は怖い荻上直子映画『波紋』感想文

いやぁ、これは力作ですよ。単に露悪的なだけで現実の厳しさにはぜんぜん達していない作家系のミニシアター向け邦画なんかより(これもミニシアター映画だが)よほどシビアに現実を捉えていると思う。

最後までコント映画『最後まで行く』感想文

コントにしか見えないがこれはもうこういう映画として、イイ。きっと現代日本の悪をそのまま描こうとしたら間違ってもノワールになんかならずコントになってしまうのだろう。

活人画映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』感想文

MCUというのは最新版の聖書の活人画なんでしょうな。まぁ、MCUみたいな安全なコンテンツで現代人の宗教欲を満たすことができるのなら、外野がそれを悪く言うことはできないだろう。

テキサス貧乏喜劇映画『レッド・ロケット』感想文

テキサスのバカ貧乏人たちの本人はあくまでも真剣な一挙手一投足は真剣であればあるほど笑えてしまう、笑えてそして愛おしくも切なくもなる。最近ではあまり見なくなった種類の庶民派喜劇としてたいそうお気に入った。