やるせなさを噛み締める映画『ガッデム阿修羅』感想文

狭苦しい街並みと表情筋の乏しい人々を観ていると日本のそれと被ってしまうところもあり、はーやるせない。実にやるせなくて良い映画でしたね。これは人生についての物語。

本当は怖い荻上直子映画『波紋』感想文

いやぁ、これは力作ですよ。単に露悪的なだけで現実の厳しさにはぜんぜん達していない作家系のミニシアター向け邦画なんかより(これもミニシアター映画だが)よほどシビアに現実を捉えていると思う。

最後までコント映画『最後まで行く』感想文

コントにしか見えないがこれはもうこういう映画として、イイ。きっと現代日本の悪をそのまま描こうとしたら間違ってもノワールになんかならずコントになってしまうのだろう。

子供暴発映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』感想文

主人公にして大量殺人犯のオルガという人の言葉をどの程度深く受け止めるかでだいぶ見え方が違うと思われる実録大量殺人映画。俺は深く受け止めてもしょうがないと思うぞ派です。

有害な男らしさ映画『聖地には蜘蛛が巣を張る』感想文

色々盛り込みすぎて消化不良を起こしている観もあるものの、主人公や殺人鬼のキャラクター描写は良いし殺人シーンもその後の死体処理シーンもサスペンスフル、テーマ的に今観ておくとアツい映画です。