『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』感想文(途中からネタバレ)
作劇は完全にテレビドラマなので安っぽいところもざっくりしたところも多いんですが、ゲーム周りの作り込みがしっかりしてるしなにより鬼気迫る吉田鋼太郎のオンゲ廃人っぷりにめっちゃ笑ってしまうので良い映画、面白い映画。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
作劇は完全にテレビドラマなので安っぽいところもざっくりしたところも多いんですが、ゲーム周りの作り込みがしっかりしてるしなにより鬼気迫る吉田鋼太郎のオンゲ廃人っぷりにめっちゃ笑ってしまうので良い映画、面白い映画。
徹底したリア充的表面志向が超気持ち良い感じの映画でした!まぶしい!あまりにまぶしい!
よくできた誠実な映画。実話系アメリカ映画によくある鼻白みがちなエンドロールのご本人映像も、こういう映画、こういう使い方なら微笑ましい。
ぼく金曜は仕事帰りに必ず新作映画を一本観てから帰るようにしてるんですけど仕事帰りムービーとするともうこれぐらいでいいじゃん、っていうか、むしろこれぐらいがいいじゃん、みたいな映画。
なかなか飛んだタイトルなので多国籍資本のインド映画っぽいしさぞかし飛んだ映画になっていることだろうと思ったら飛んだは飛んだ(物理的に)が気分は飛ばない人生つらい系映画。よかった。
海の『AKIRA』みたいな映画だと思ったんですが海のアキラって声に出すとすごく普通に人の名前。だからなんだと言われてもなにもないです。
更に改めてタイトルは『ウィル・スミス』でもいいんじゃないかと思うぐらいジーニーというかウィル・スミスが出ずっぱり。ウィル・スミスを吸引するための映画であった。
アクション、アドベンチャー、ミステリー、ヒューマンドラマ、地獄のクリーチャー軍団、男同士の甘い悲恋、先読みしにくい展開、壮大かつ色とりどりのCG地獄、そして地獄判事にオ・ダルス。うん、見事にみんなが好きな要素しか入ってませんね。そりゃ面白いわ。
スタンダードを少し横に長くして角丸にした見慣れないフレーム(スーパー16mm撮影だとか)に映し出される荒々しい自然風景は素晴らしいし三回くらいマスオさんになってしまうびっくりシナリオも超やばい。
繊細な日常描写と生活者の視点は相変わらずの原恵一イズム。ルソーやグランマ・モーゼスっぽい感じもある素朴派絵画的な色彩と構図の力強さといいデザイン:イリヤ・クブシノブのキャラクターたちの醒めた存在感といい、いやこれは傑作だったなぁ。