フクロウかわいい映画『マチルド、翼を広げ』感想文
女児の成長に伴う密やかな母親への反発や不安が詩的かつアナーキーに表現されていて、懐かしくはないが私的な記憶を呼び覚まして、なんだか不思議な手触りの映画だった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
女児の成長に伴う密やかな母親への反発や不安が詩的かつアナーキーに表現されていて、懐かしくはないが私的な記憶を呼び覚まして、なんだか不思議な手触りの映画だった。
自分で書いた過去感想を眺めながら面白かったやつをリストアップしていったら30本超えてしまった。そこから無理くり10本に絞り込んだのだからいびつ。よって極私的。
この間『ドラゴンボール超 ブロリー』のIMAX上映行ってきたばかりなんですが、まさかそこで見た超サイヤ人ブルー形態の悟空をこっちでも見るとは思わなんだ。
気持ちスマホ画面風にデザインされたエンドロールに流れる無数の角丸アイコン(そして画面右側にはスクロールバー)を眺めているだけでも気分が高揚するっていうそういう映画。
イイ話だしマックスは可愛いしグリンチには共感しかないし動物も沢山出るし奇天烈ガジェットの数々は愉快だし選曲も良いし結局は面白かったのであんま悪く言えるようなところもないが…。
CGのマチエールでキャラクターのみならずドラマを作り上げていけるぐらいの水準に今のCGは達してるんだなっていうところに面白いを通り越して感動を覚えたりした神話系映画。
東側諸国激動の時代に翻弄された孤独な人たちが国境もイデオロギーも政治的立ち位置も超えて無線で繋がる。それで見てる方を泣かせないんで笑わせるんだから泣ける。あと出てくる人、全員笑顔が最高。
奇想を衒うとか演技を競うとかそういうことをしない幸せ系クリスマス映画。ディケンズが『クリスマス・キャロル』を書く話。
隅々まで完璧に整備されて逆に全然見所がなくなった観光地みたいな『オズの魔法使』バリエーションに思うが、微妙な不気味さと本職の人のバレエシーンはおもしろかった。
なんだかとても冷徹で批評的、ハードボイルドなシニシズムが全開。ロボオのキッチュに反して客を拒むような映画であった…。