映画『タゴール・ソングス』落第生感想文
インドとバングラデシュの位置関係も分からない俺には偏差値があまりに高すぎる映画だった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
インドとバングラデシュの位置関係も分からない俺には偏差値があまりに高すぎる映画だった。
大企業の発する安易で甘美な「持続可能性」の売り文句を消費して「意識の高い俺」に酔ってる市民だってエコの嘘の立派な共犯者。特別なにか行動を起こさなくてもそう意識するだけで変わるものもあるんじゃないでしょーか。そんな映画。
ゾンビ映画を観るしかない。今観るゾンビ映画は絶対に平時よりも面白い。新コロが猛威を振るっている今こそゾンビ映画を観るべきなのだしゾンビ映画に学んで行動変容すべきなのだ!というわけでアマプラ見放題で観られるゾンビ映画の面白かったやつ12本選出。巣ごもりのお供にどうぞ。
なかなか無邪気に褒めにくいドキュメンタリー映画ではあるがクラッシュのライブ観れるしあんま知らないパンクバンド何組か観れたしサントラもカッコよかったのでまぁいいか、まぁいいってことにするよ在宅鑑賞とはいえ久しぶり観た新作映画だし。
女性主人公の変形西部劇構造はコーエン兄弟の『トゥルー・グリット』、アボリジニの青年とのロードムービー的な側面は『WALKABOUT 美しき冒険旅行』、と言っている人がいてなるほどと思ったが、俺としてはそれに加えて「最初っから特別完全版の『地獄の黙示録』」と言いたい。
個人的に想像する全共闘といえば「ゲバ棒」とか「粉砕」とか「中止だ中止!」等々のワードが形作る要は『AKIRA』的なものだったので拍子抜けを通り越して脱力すら覚えるほのぼの討論っぷりにズッコケてしまった。でも羨ましいね、この関係性。
簡潔にではあるが発端から描いているのでシリア内戦入門編もしくは体験版としてよく出来ているんじゃないだろうか。シリア初心者の俺がそう言うんだからそれなりに説得力はあるはずだ。
ホンカの家とか地獄底辺酒場のすばらしい汚美術、そこに集う面々の最高にきたならしいご尊顔、あまりにも欲望が直球かつチープなバカ妄想場面、酒飲みを狂気へ誘う酒瓶の音色。すべてがどうしようもなくて最高だった。
島根の刑務所にカメラが入った…と聞けば中島貞夫×松方弘樹の『暴動島根刑務所』が否応なしにも頭に浮かんでしまうわけですが全然そんなんじゃなかったです。メンタルヘルス系の人間再生ドキュメントでした。
あまりに分かりやすく悲惨なのでリアリズムの映画なのに寓話性すら漂ってしまう現代版『怒りの葡萄』みたいなやつ。