カモン映画『レッド・スネイク』感想文
クルド女性防衛隊の硬派な実録戦争ドラマを期待すると面食らうことは間違いないが、フェミニズムの視点から実録戦争ドラマのフォーマットを脱構築した一筋縄ではいかない社会派アクションドラマとして見れば大変興味深く見れる。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
クルド女性防衛隊の硬派な実録戦争ドラマを期待すると面食らうことは間違いないが、フェミニズムの視点から実録戦争ドラマのフォーマットを脱構築した一筋縄ではいかない社会派アクションドラマとして見れば大変興味深く見れる。
こういう映画を今作っているからには作り手の人にも相応の意気込みとかはあるのだろうが結果的に東アジア反日武装戦線の輪郭をさっと描いただけで終わってしまった。
タイトルはガツーッ! と来ますが基本的にはユーモアを交えたのんびりムードの旅行映画。しかしその中にはオウム事件の割り切れなさと正面からぶつかっていく凄まじい精神の格闘があるのだ。
あまりにも安いがあまりにも誠実なバラエティ人情喜劇っぷりにちょっとだけジーンとさせられる。
ドキュメンタリーとしてもプロパガンダとしてもどうなんですかこれは。原作ノンフィクション読んだ方がいいやって思ったのでその意味では有意義な映画だったと思いますが…。
現実の法廷の形であるとかその問題点をうまく捉えた誠実な法廷劇って感じで面白かったですね。これを見ればなんで「疑わしきは罰せず」が裁判の原則になっているかよくわかるので教材にもピッタリ。
すごい邦題である。『イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社』。すごい惹句である。「観ると、消される」。すごいタイトル画面である。「字幕監修:橋爪大三郎」。いやこのタイトルと題材で!?
基本的にシックスパックのスタントウーマンがずらずら出てきてそのトレーニング風景とかスタントなんかが映し出されるリアルワンダーウーマン映画。パラダイスでした。
ポスターなどからはなにやらスケールのでけぇバイオレントなヤクザ群像劇を想像するが意外にも叙情的な東映実録風味のヤクザ一代記。よかったです。
そんな話題になってないのがもったいない。粋でイイ映画なんだけどな~。