敗戦日本のTHE HOLLOW MEN映画『ほかげ』感想文
こわれた人々のうつろな芝居、低予算を逆手に取った作劇、美術も照明もすばらしい。なにより、戦争が終わった後の未だ闇の中にある時間に焦点を当てる生真面目さというかウソのなさにグッとくる。イイ映画だと思います。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
こわれた人々のうつろな芝居、低予算を逆手に取った作劇、美術も照明もすばらしい。なにより、戦争が終わった後の未だ闇の中にある時間に焦点を当てる生真面目さというかウソのなさにグッとくる。イイ映画だと思います。
このタイトルの映画を真面目に観に来る人は地球上に存在しないと思うので無用かつ無粋なアドバイスですが、こんな映画を2000円とか払って映画館で観るという行為自体がギャグになって面白いので、あくまでも完全にネタとして観よう。
ずいぶん意地悪な冷笑風刺喜劇だがこういう社会構造でこうなってるんだから個人個人が誰か別の個人を憎んだりなんかしてもどうしよもなかんめぇと諭すようなところもあった。
第二次インド映画ブームが勃発しインドのネガティブニュースが報じられなくなった(視聴者に嫌われるから)今こそ必見な感じのドキュメンタリー映画だった。踊ってる場合か!ペンを取れ!
ここまで突き抜けてしまったら今後はもう曲がりなりにもモキュメンタリーホラーであったこれまでの路線は維持できないので全年齢対象のアクションファンタジーの路線にチェンジするしかないと思うが、その「いやこれどうするんだよ!?」感、嫌いじゃない。
前衛映画なので普通の意味では全然おもしろくないが個性と魅力はなかなか強烈なものがあった。
君は『第四世界』を知っているかッ! ちょっとだけ説明しよう! 『第四世界』とは自主映画のフェス的上映イベントである!ということで初日行ってきた!
予告編にハリウッドを練り歩くクロムスカルの映像があったのでへー今度はハリウッドの繁華街で、と思いきやこれはエピローグに過ぎず、次回作ではクロムスカルがついにハリウッドへという匂わせのためのオマケ映像であった。ちくしょう騙された。
一切期待していなかったがこんなどう見ても40点満点の映画で75点も出されたらこちら貧乏庶民としてはありがてーありがてーうめーうめーと謙虚にいただくしかない。
うーん、エクストリーム! いやぁ世界は広いですなぁ。こういう映画を観ると自分の抱える悩みとか憂鬱気分なんかがしょせん大したもんじゃねぇなって相対化されて気が楽になりますよ。