オタク寄席映画『タヌキ社長』感想文
河崎実のいつものしょうもない激安映画ですが政治的思惑抜きで楽しんで作ってるんだろうなっていうのが見えるからしょうもないけど幸せ感がある。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
河崎実のいつものしょうもない激安映画ですが政治的思惑抜きで楽しんで作ってるんだろうなっていうのが見えるからしょうもないけど幸せ感がある。
おもしろいですねこの不穏。笑える不穏。このキュート。グロテスクなキュート。そんな映画でした。
シリーズのファンなら楽しめるんだろうなとかは思いますし別に退屈もしないのだが、これを積極的に面白がるには相応のシリーズ知識が必要だろう。
タイトルから察するに恐竜が出てくるドキュメンタリー映画と犬が出てくるドキュメンタリー映画を観てきたのでどうぶつ映画二本立てということで感想コンパイル。
ショウは宇宙冒険か、素敵な発想じゃないですか。U2のボノ(吹き替え版はB’zの稲葉浩志)が歌っているにも関わらず歌の良さでは前作に及ばないけれども、ショウとして宇宙SFとして、いや~面白かった!
イタリアの超田舎に住むトリュフハンターの老人たち+都会のトリュフ関係者に密着したドキュメンタリーと聞いてもあまり面白そうなものは想像できないのだが観てびっくりのワンダー世界でした。
お話の全貌の見えない序盤は面白いものの真相が見えてくる中盤は間延びして終盤はちょっと尻すぼみに感じたが物語の下地を成す登場人物の関係性に目を向けてやっぱよくできていたなと思いなおす。イイ雪国ノワールコメディです。
人間目線ではこれが単なる農場の一日でしかないとわかっていてもブタ一家の運命にはやるせない気持ちにさせられてしまった。人生があるよここには。人生の儚さと崇高が。ブタだけど。
面白かったがかなり個性的な内容であるはずなのにこれといった読後感が残らなかったのが自分でも不思議。
いやぁまさかね、こんなちゃんとした映画だとは思いませんでしたよ『100日間生きたワニ』。ちゃんとした映画なのにネットのバカのオモチャにされて腹が立ったのでアンチ完全論破文付き感想です。