いや本当に書くこととかないから映画『天使/L’ANGE』感想文
映画を観たら感想は残したいんですが『天使/L’ANGE』ね、これ感想とかないね。いやー、ないね。本当に。強いて言えば「観たなー」みたいな。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
映画を観たら感想は残したいんですが『天使/L’ANGE』ね、これ感想とかないね。いやー、ないね。本当に。強いて言えば「観たなー」みたいな。
いや別にやるのは自由だけれども今の時代にそれやるかねっていう濡れ場のないロマンポルノ。
面白かったけれどもなんだか空虚な映画であったな。都市は空虚で人も空虚、映画も空虚でXVIDEOSだって空虚です。
どうでもいいんだよ。お前らの人生どうでもいい。タワマンの非人間性を美しく切り取った映像を観ていたらこっちまで非人間的になってしまった。やっぱ、タワマンなんか住むもんじゃないすよ。アパート住め。
わりと普通に面白かったです。面白かったですけどわりと普通の黒沢清映画でした。
ほぼほぼ理想ハウスの中だけで展開していく舞台劇に近い地味なドラマを例のぶっきらぼう編集とか変則カメラワークで中だるみなく一定の緊張感を保って見せ切るのだから作りはインスタントでも味は本物な『人魚の眠る家』姉妹編。
寝ながら観た方が平和に観れる映画というのもある。そんな睡眠感想二本立て。
映像はカッコイイし社会批評は切れ味抜群、あどけなさと退廃の同居するグイ・ルンメイのファム・ファタールな眼差しも背徳的で素晴らしい。はい2020年ベスト面白映画候補。
面白いんですけど落書きの精神を称揚したい作り手サイドと落書きの反社会性は教育的配慮から映画に出したくない製作サイドの間でうまい妥協点が見つけられなかった映画という感じ。
こういう物語を気の利いた小品として演出するのも芝居の力で小品の枠を変形させてしまうのもあんまり観たことがないのでなんか地味にすごい映画だと思った。