ジェネリックノーラン映画『ドミノ』(2023)感想文
実に風呂上がりにビール片手に観てみたい、楽しく良く出来たB級SFアクションミステリーの良作だ。ところで邦題になってるドミノは劇中にもちゃんと出てくるが深い意味は全然なかったです。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
実に風呂上がりにビール片手に観てみたい、楽しく良く出来たB級SFアクションミステリーの良作だ。ところで邦題になってるドミノは劇中にもちゃんと出てくるが深い意味は全然なかったです。
うーむこれはなかなか、アツいアクション映画というだけでなく芯の太い体制批判精神の滲む、実にマジな感じの映画でしたね~。
ちゃんとしたSF映画を求める向きにはこんなチンケなB級映画と映るかも知れませんが、B級ジャンクフードは栄養はなくてもやっぱり美味い。SFの味付けが過剰でおいしかったです。
こんな筋書きの映画はビデオ屋のアクションコーナーにビデオスルーで入ってくるB級アクションで何度観たかわからないのでとくに感想もないです。
うひゃひゃこりゃおもしろい、『トレマーズ』以来のどうぶつパニック・アクション・コメディの傑作だな!(中盤までの感想)
レースシーンが映像も音響も迫力あって面白かったです。面白かったんですがなんか物足りない、なにかが物足りない。たぶんドラマ性が希薄だからじゃないだろうか。
まぁ深いこと考えずともパロディとジョークいっぱいでたのしいたのしい、案外ピザとカワバンガの出番は少なくスプリンター先生がせっかく用意してくれた大量のピザを無視するなどのお前ら先生に土下座しろシーンなどもあるが、タートルではいや違う違うトータルではとてもよい映画であったからみんな観なさい。
ここまで突き抜けてしまったら今後はもう曲がりなりにもモキュメンタリーホラーであったこれまでの路線は維持できないので全年齢対象のアクションファンタジーの路線にチェンジするしかないと思うが、その「いやこれどうするんだよ!?」感、嫌いじゃない。
事件に次ぐ事件、不穏に次ぐ不穏、その頂点で爆発する荒々しいカーチェイスの興奮と、そして突然の幕切れがもたらす虚無的なカタルシス…映画が終わって1分ぐらいは世界で一番面白い映画だと思った。
なんかシナリオのくだらなさのわりには普通に盛り上がりに欠けてあんまりおもしろくなかった。