映画感想『マダムのおかしな晩餐会』(悪口注意)
見てくれだけの空疎なセレブを嗤っていたら映画自体が20世紀映画のつまらないイミテーションみたいになっちゃった的な。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
見てくれだけの空疎なセレブを嗤っていたら映画自体が20世紀映画のつまらないイミテーションみたいになっちゃった的な。
東側諸国激動の時代に翻弄された孤独な人たちが国境もイデオロギーも政治的立ち位置も超えて無線で繋がる。それで見てる方を泣かせないんで笑わせるんだから泣ける。あと出てくる人、全員笑顔が最高。
すごいすごいしか形容詞が出てこないのは俺の語彙力の問題でもあるが基本的にすごい映像しか繋いでない映画のせいでもあるので俺だけが悪いわけじゃない。
奇想を衒うとか演技を競うとかそういうことをしない幸せ系クリスマス映画。ディケンズが『クリスマス・キャロル』を書く話。
なんだかとても冷徹で批評的、ハードボイルドなシニシズムが全開。ロボオのキッチュに反して客を拒むような映画であった…。
まだ全然咀嚼できていないがなんかすごい映画を見た感はあった。ちなみに一番衝撃を受けたところは恒例のNGシーン集の最後でジャッキーが言い放つ「続編も撮ろう!」。
どこがどうすごいとかおもしろいとかそういう話じゃないんですよ『マンディ』、映画館であの抒情アシッドな空気に浸らないと意味ないんですよ。映画館出たらむしろ普通の映画だよ!
また7年ぐらい経って続編やったらたぶん見ますけど別に待望する感じにもならない微妙な面白加減が良い感じ。
ういうぃるよりういらぶだろ、QUEENよりKING & PRINCEだろと思って観に行ったのはこんなサイコな映画体験を求めてのことではなかったが面白かったです。
なんでも願いが叶うドラえもんアプリを手に入れたハブられティーンの映画なのでコロコロコミック的な健全ギャグの連続。めちゃくちゃ他愛ないが嫌いじゃないっていうかむしろ好き。