ジェネリックノーラン映画『ドミノ』(2023)感想文
実に風呂上がりにビール片手に観てみたい、楽しく良く出来たB級SFアクションミステリーの良作だ。ところで邦題になってるドミノは劇中にもちゃんと出てくるが深い意味は全然なかったです。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
実に風呂上がりにビール片手に観てみたい、楽しく良く出来たB級SFアクションミステリーの良作だ。ところで邦題になってるドミノは劇中にもちゃんと出てくるが深い意味は全然なかったです。
いまさら人に聞けない家父長制のすべてがこの映画で一発理解!たいへんタメになるおもしろい映画でした。
うーむこれはなかなか、アツいアクション映画というだけでなく芯の太い体制批判精神の滲む、実にマジな感じの映画でしたね~。
まぁ気楽に観ましょうよこういうのは、クサいな~とかベタだな~とか(一人で)言いながら。
これから観に行く人はこれは血みどろホラーじゃなくていささか気迫がなく淡泊なジャック・オーディアールの映画なんだと思った方がよいと思いますという映画でした。
相当に急ハンドルを切ってきてるので全二作の明るくて華やかな感じが好きだったという人はガッカリな映画かもしれないが、B級ホラーっぽくて俺は楽しめた。こういうのが撮れるんならブラナーにはポアロから離れて『そして誰もいなくなった』の方を撮ってほしい。
振り返るといっても三日間開催のうち俺は一日目の途中から参加して二日目の途中で引き上げてしまったのでこれはあくまでも俺が観た行った範囲で振り返るという記事とご理解ください。
都会の生活ならともかく大正田舎庶民の貧乏生活がじめっとした空気の中で淡々と描かれる映画なのでそこが大事なんだよそこがという声はわかるが画面から凶悪な睡魔が襲ってきた。かなり寝たがイイ映画だと思います。
労働問題の題材からスタートして政治と私情を鋭く対比させながら生きることの罪と人間の実存にまで羽ばたくこの静謐なダイナミズム。構成も素晴らしいが人間観察眼も実にえぐく、いやいやこれは傑作だ。
リドスコっぽくもバラードっぽくもあるクローネンバーグの新作…中二映画オタクがノートの片隅に書く夢のような映画だが別に公式にコラボしたわけではないのでクローネンバーグお前はそれでいいのか。