週刊連載映画『約束のネバーランド』感想文
設定変更がどうとか原作再現度がどうとか面白いとか面白くないとか以前に対象年齢が低すぎたので、なんか勝手にもう少し上に対象年齢を設定して観に行った俺が悪い気がしてきた。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
設定変更がどうとか原作再現度がどうとか面白いとか面白くないとか以前に対象年齢が低すぎたので、なんか勝手にもう少し上に対象年齢を設定して観に行った俺が悪い気がしてきた。
移動時間にスマホで気軽に見たり洗濯物でも畳みながらついでに見るようなやつ。そういう感じで雑に観ても全然オッケーに楽しめるNetflix駄菓子ドラマ。
この内山拓也という監督の前作が『ヴァニタス』というタイトルを持つのは偶然なのかそれとも狙ったところなのかは不明だが言い得て妙だなと思う。『佐々木、イン、マイ、マイン』もまたオトコノコ世界のヴァニタスであった。
基本的にはティーン向けキラキラ難病映画ではあるがセックスとメシぐらいにしか興味のないガキカップルどもにはちょっともったいないくらいのちゃんとした映画だった。意外にも。
いや別にやるのは自由だけれども今の時代にそれやるかねっていう濡れ場のないロマンポルノ。
ちゃんと原作があるしキラキラ映画の定石を押さえた作りにも関わらずキラキラを押しのけて宣伝臭がすごい、そして郷土愛、いやむしろ郷土ナショナリズムと呼ぶべき色が…濃すぎる!鬼郷土宣伝映画でした!
『トレインスポッティング』以前も以後も作られ続ける野蛮で不毛で貧乏でアジテーショナルでかつ感傷的にスタイリッシュに捻くれた英国不良映画のザ・王道。場当たり的で安っぽいポストパンクなサントラがいーんです。
ポスターとか見るとヴィヴィットな色使いのいかにもなキラキラ映画なので開始15分ぐらいモノクロ画面とかいうそう来るか演出にもしかしてシアターを間違えたんじゃないかと思ってしまった。すごいキラキラ映画だ。
シャイニングといってもシャイニングガンダムじゃなくてスタンリー・キューブリックの『シャイニング』です。森崎ウィンさん『レディ・プレイヤー1』の『シャイニング』ステージで遊びすぎてついにジャック・ニコルソンになってしまいました。ゲームのやりすぎはよくない!
こんなのコントにもならないがどうせやるんなら吉本芸人とか出してちゃんとバカみたいにやるべきなのだ。バカみたいなお話はバカみたいに撮るべきであって糞真面目ぶるべきではないのである。