渋くていいぞ映画『ザ・コントラクター』感想文
音もなく糸が切れた人形のように死んでいく人々と人肌を感じさせないメカニカルな特殊部隊の所作、突然始まりあっけなく終わる銃撃戦、真実を見失って下水の闇に逃げ込む男…なんとも渋いミリタリー・ノワールの佳作。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
音もなく糸が切れた人形のように死んでいく人々と人肌を感じさせないメカニカルな特殊部隊の所作、突然始まりあっけなく終わる銃撃戦、真実を見失って下水の闇に逃げ込む男…なんとも渋いミリタリー・ノワールの佳作。
このカッコよさに乗れるか乗れないかが全てっていう感じの映画でした。俺が乗れたか乗れなかったかはこの書き方から察してくれ。
俺はダメでしたがハマる人はハマると思います。
タイトルから察するに恐竜が出てくるドキュメンタリー映画と犬が出てくるドキュメンタリー映画を観てきたのでどうぶつ映画二本立てということで感想コンパイル。
ギレルモ・デル・トロの映画ですが今回は特撮ほぼなし!意外性とか新奇性に頼らないストーリーテリングの巧さに唸らされる映画だった。
ポール・ダノのリドラーは佐野史郎で最高だしバットマンが真のバットマンになる物語としてもかなり満足感ある。だいたい今時のアメコミ映画にしては珍しくポストクレジット映像がない肝の据わった映画をそう悪く言えまいて!
おもしろかった! アクションかなぁと思って観に行きましたけど違ったねこれは寓意とブラックユーモアの映画。
香港映画の一時代の終焉を告げると共にこれが遺作となったベニー・チャンが次世代の香港映画人、反体制香港人に捧げるエールのような映画だ。これは泣く(泣かなかったけど)
『ジョン・ウィック』みたいなアクションと火薬量と死者数に大興奮のコリアン・ノワールだが、故郷を失った人たちのちょっと切ない居場所探しのお話でもあった。
いろいろ考えさせられて面白かったですしあと睡眠導入映画としてもかなりレベル高かったです。