熱量爆発映画『ジャスト6.5 闘いの証』感想文

いやはやまったく、エンタメ性と批評性とアート性が恐ろしく高い純度を保って融合した傑作であったよ。子供の側転で泣かせるのは反則!

人生いろいろヤクザいろいろ映画『無頼』感想文

ポスターなどからはなにやらスケールのでけぇバイオレントなヤクザ群像劇を想像するが意外にも叙情的な東映実録風味のヤクザ一代記。よかったです。

新橋系ノワール映画『ストレイ・ドッグ』感想文

おいおいこんなことを2時間もかけてやってたのかよ~とは口が裂けても言えない睡眠鑑賞者であったが(言えないので書きました)、そんなショボイことに命を張る人間もおるんだよ的な路傍のノワール美学にはやはりシビれる。

衝撃の暴力恋愛映画『きみの瞳が問いかけている』感想文(オチバレないが多少ネタバレあり)

やっぱこういうのが面白いんです。主に女の人向けの恋愛映画だからと作り手が勝手に忖度してノンバイオレンスにするのはもうやめて、これからは『きみの眼が問いかけている』を見習って軽はずみなバイオレンスであるとか主人公の超設定に根ざした超展開などをガンガン邦画の恋愛映画にも盛り込んでもらいたいものです。

どうぶつ暮らしは大変映画『鵞鳥湖の夜』感想文

映像はカッコイイし社会批評は切れ味抜群、あどけなさと退廃の同居するグイ・ルンメイのファム・ファタールな眼差しも背徳的で素晴らしい。はい2020年ベスト面白映画候補。

田舎めっちゃ厭映画『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』感想文

なんだか今風ではないコリアン・ノワール。荒削りで、理不尽で、残酷で、神話的で…明らかにバランスを欠いているが、まぁそういうものかと納得させてしまう力があってとてもよかった。

プロの矜持映画『オフィシャル・シークレット』感想文

スパイもの、記者もの、法廷ものと三つもジャンルが入ったお得編。まぁ三つもおもしろジャンルが入ってたら大抵つまんなくなんかならないので面白かったです。あとなんか憧れる。

苦笑いノワール映画『ブルータル・ジャスティス』感想文

絶望局面でも無表情で軽口を叩き合うメルギブ&ヴィンス・ヴォーンの枯れバディっぷりが少しだけ『破壊!』のエリオット・グールドとロバート・ブレイクを思わせたりする社会派ノワール。