貧乏人ってこうだよね映画『ANORA アノーラ』感想文
当たり前のことを当たり前にやったら当たり前が当たり前じゃないハリウッドでオスカー受賞。アメリカの森崎東ことショーン・ベイカーの秀作!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
当たり前のことを当たり前にやったら当たり前が当たり前じゃないハリウッドでオスカー受賞。アメリカの森崎東ことショーン・ベイカーの秀作!
照屋年之の前作『洗骨』ほど良くはないと思うがこれはこれで愛すべき小品。
こんなにギレルモ・デル・トロに似ているトトロなラッセル・クロウを見ることができるのはこの映画だけかもしれない。
タイトルから映画好き感涙みたいな映画なのかと想像したがわりとそんなんじゃなかった。
ちょっと観たらなんかどうでもよくなってしまいキムタクドラマとはなんであろうかと映画そっちのけで考え初めキムタクドラマとはゼロ年代新自由主義ブームの落とし子なのではあるまいかと天啓またの名を電波が脳に降ってきた。
明けたね! おめでとう! いやー! 去年はいろいろあったなー! までも毎年いろいろあるかー! あはははは! ていうことでね! 毎年俺恒例の誰も待ち望んでいない年間俺ベスト映画10本の発表です!
何も変わらないような風景が、表情が、関係が少しだけ、しかし確実に変わっていくこのポエジー。見事な映画だが日本公開版は結構ガッカリさせられる箇所がある。
ホラーっていうかジュブナイル向けダーク・ファンタジーといった方が内容を正しく言い表せているような気がする。
そんなに面白くないが来たるべき新シリーズの序章であり、同時に室井慎次のシリーズ離脱を告げる生前葬のような映画と思えば、まぁ別にこんなもんじゃないの感もある。
貧村に派遣されたカスオッサン教師の愚行を通して人生の苦味を噛み締める、フキノトウのような映画であった。