フリーダム映画『ノマドランド』感想文
深夜のダイナー、蛾の舞うトイレ、真冬の荒れ野で座り小便。どこが美しいんだという気もするが美しいんだよそれが。自由の美しさっつーものがそこにはあるんです。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
深夜のダイナー、蛾の舞うトイレ、真冬の荒れ野で座り小便。どこが美しいんだという気もするが美しいんだよそれが。自由の美しさっつーものがそこにはあるんです。
田舎町の主婦くせにみなさんわりと引き締まった体つきをしておられてタンクトップ姿で躍動するわけですから最高!タンクトップの蛮族系ウーマンが画面に躍ったら物語とかどうでもよくなってしまいます100点。
この監督はインタビューとかではすごい社会派っぽいことを言っているが本質的には初期トリアーとかギャスパー・ノエみたいに観客にショックを与えるための見世物性を映画作りの核にしてる人なんじゃないだろうか。
なんか根本敬の世界と隣接してた。俺が思ってた映画と全然違う…!
誰にでもとは言わずとも『ロッキー』刺さるじゃないですか、ロッキーほどのファイティングスピリットもタフネスもない我々凡人にも。この『野球少女』もそんな感じだと思いますよ。『ロッキー』も元気になるがこれもとても元気になる。
安喫茶店での三十路女ベシャリの中で「女の老後はアソコの脱毛から始まる!」の名言が飛び出す映画がつまらないわけがない。
いわゆるひとつの『バグダッド・カフェ』もの。フィンランド旅行に激行きたくなって高級薬膳中華を激食いたくなる中高年向け雑誌の旅行特集みたいなミカ・カウリスマキ監督作。
堤幸彦の日本の家族三部作(?)最終章。ぶっちゃけミステリーとしては家族三部作の中でいちばんつまらなかったが、フェミニズム・テーマの映画としてよくできていたと思う。
なんか説教臭くてあんま面白くなかった。またかぁみたいなリベラル映画人の反省映画。
タイトルの風船、コンドームを膨らましたやつのことだとは思わなかったよね。