殺人雨がやってくる映画『ACIDE/アシッド』感想文
悪くはないのだが、人間ドロドロホラーとかいうニッチジャンル待望の新作だけに期待しすぎてしまったかもしれない。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
悪くはないのだが、人間ドロドロホラーとかいうニッチジャンル待望の新作だけに期待しすぎてしまったかもしれない。
なんつーか、粋な映画だね。こういう粋なナチス関連の映画も昔は『独裁者』とか『生きるべきか死ぬべきか』とかあったが最近はもうほとんど消滅してしまった。気骨のある良い映画だと思います。
とくに関係はないがまぁ夏休みってことで夏らしい感じの映画の感想二本立て。
映画についてはたった30分しかないので感想らしい感想もとくにないが、短いがために逆に映画分析のテクストとしては使える感じだったので、ちょっとだけそういうことをやってみよう。
アメリカ人の不倫願望を通して密やかに描かれるアメリカ映画批判!ある意味トッド・ヘインズ版の『マルホランド・ドライブ』みたいな映画でした!
こ、これが本当にあのダメな方の三木の映画か…?キラキラ映画界のダメな方の三木こと三木康一郎、まさかの会心作!
よくできたホリデイ映画であると同時に、アンチ・ホリデイ映画でもある。この苦味がたまらなくアレクサンダー・ペインだ。
病気ヒューマンドラマと考えれば悪くはないがエンドロールでニーナ・シモンを流せばなんか作品に風格が出る的な安直演出はいい加減にやめろ。
ご長寿イギリス一人旅映画『君を想い、バスに乗る』のハリウッドリメイク版とかかと思ったら違ったらしいがそれにしては重なる要素がずいぶん多いので謎。
最近はこういう日常あるあるものが邦画界でプチブームの様相を呈しているが、こんな不健全なブームはさっさと終わって殺人鬼が300人殺すみたいなローコンテクスト映画がたくさん作られる世の中になってほしいとおもいます。