睡眠感想『世界の涯ての鼓動』&『トム・オブ・フィンランド』
暑さにやられて信じられない睡眠時間を叩き出してしまった。しかも2本。トータルで10分とか20分とかしか観てないので感想もなにもまず画面を観られていない感想文。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
暑さにやられて信じられない睡眠時間を叩き出してしまった。しかも2本。トータルで10分とか20分とかしか観てないので感想もなにもまず画面を観られていない感想文。
美術も撮影もすばらしい絵のオンパレード。その絵を通して素朴で慎ましい明日への希望をさらりと見せる。う~ん、世界の名作。
スティーヴ・カレルの醸し出す狂気とユーモア混じりの痛み(決して逆ではない)、素晴らしかったな。玩具屋のおばさんとか異様に凝った室内装飾も同様。人も物もディティールがとてもよい映画。
MVとして観るなら全然おもしろいし音楽もかっこいいから別に言うことはないですけどただめちゃくちゃ嫌だった。めちゃくちゃ嫌だった!
とくに面白くもないしとくにつまらなくもない、なんとなく始まってなんとなく終わる。映画ってこんなもんでしょう、みたいな肩の力の抜け方は一時代を築いた名優の引退作として幸せなことではないでしょーか。
シリーズを1作目しか見てない俺みたいなオモチャ素人でも最大限楽しめるようにという細やかな職人的配慮がさすがディズニー/ピクサー、大量生産品のCGアニメなのにオーダーメイドのオモチャのような慎ましやかで親しみの湧く手触りがたいへんよかった。愛すべき小品。
白石和彌監督の映画は『孤狼の血』と『麻雀放浪記2020』を観てうわもうこれダメだわ俺この人の映画完全に合わねぇわって思っていたところなのでなんだおもしろいじゃん、っていうか『孤狼の血』より全然ヤクザ映画だし『麻雀放浪記2020』より断然ギャンブル映画じゃん!
夏でした。寝ました。夏のせい。
監督ジャック・オーディアールの前作『ディーパンの闘い』が超硬派な難民ドラマだったから落差がものすごい。これじゃあまるで『働くおっさん劇場』じゃないですか。ジョン・C・ライリーが野見さんじゃないですか。超しあわせな映画だな。
お弁当はコミュニケーションであり同時にディスコミュニケーション。お弁当は時に愛情、時に暴力。おもしろかったです。