ディープ沖縄映画『洗骨』感想文
静かに攻撃的なショットがのんびりムードの中にいくつもあって、安易な泣かせなんかには一切走らない非常に乾いた家族ドラマでもあって、こんな映画とは全然思わなかったので驚いた。面白かった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
静かに攻撃的なショットがのんびりムードの中にいくつもあって、安易な泣かせなんかには一切走らない非常に乾いた家族ドラマでもあって、こんな映画とは全然思わなかったので驚いた。面白かった。
『ラ・ラ・ランド』とは裏表の関係にあるような『鉄男』+『惑星ソラリス』という見方。
俳優にしたらこれ映画の理想の形なんじゃないかみたいな芝居合戦映画、お芝居を見る映画。おもしろかった。
いかにも社会派然とした映画なんだろうなぁというのが予告編を観ての印象だったからリアル系戦争アクションな作りが意外だったりした。
小気味よいキャラクター捌きと無駄のないシャープな謎解きはなんだか『金田一少年の事件簿』(堤幸彦版)のよう。こういう堤幸彦映画久しぶりなんじゃないすかねぇ。おもしろかった。
想像していたよりも遙かにインドだった。いやインド映画だからインドなのは当たり前なんですが、もう、なんていうか、インド。でも普遍的なイイ話。
サスペンス的な面白みはあんまりないので、微妙にコメディとアクションとSF要素の入ったヒューマンドラマといった方がジャンル的には近いかもしれない。ネタバレ途中から。
女児の成長に伴う密やかな母親への反発や不安が詩的かつアナーキーに表現されていて、懐かしくはないが私的な記憶を呼び覚まして、なんだか不思議な手触りの映画だった。
『ロッキー5/最後のドラマ』がロッキー初体験という強者が監督だからか、アッパーな前作とは打って変わって静謐な家族のドラマ。というかドラゴのドラマ。基本的に観た人向け感想。
新成人のみなさん! おめでとうございます! よしじゃあ映画を観ようか! 映画を観よう! うるせぇ観ろ!