ライズボローの芝居を観ろ映画『To Leslie トゥ・レスリー』感想文
このような映画に能書きなど不要。ライズボローの見事な芝居を観れば長々とわかったような感想を垂れる気もなくすというものだ!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
このような映画に能書きなど不要。ライズボローの見事な芝居を観れば長々とわかったような感想を垂れる気もなくすというものだ!
そんな大して面白い映画ではないけれども『タクシードライバー』の脚本家がようやくこの境地に辿り着いたんだなって思うとちょっと沁みる。
フェミニズムの映画と思いきやたぶんこれは信仰の揺らぎについての映画でした。
狭苦しい街並みと表情筋の乏しい人々を観ていると日本のそれと被ってしまうところもあり、はーやるせない。実にやるせなくて良い映画でしたね。これは人生についての物語。
ある意味、こんな映画が作られてそしてウケているらしい(俺の観た回はほぼ満席だった)という現実そのものがホラーであった。
面白いけどそんな大した映画じゃないんじゃないって思うしよくよく考えれば売りの群像ミステリー構成も最近の邦画トレンドでしかないよなみたいな。
こういう映画、良いですよね。そりゃ面白くはないよ。面白くはないけどこうも本気だと、そして本気で滑っていると、心を打たれる。このような映画こそ俺は広く観られてほしいと本気で思う。
認めたくはないが面白い。ぶっちゃけ清水崇とか中田秀夫が最近撮ってるバラエティホラーよりもよほどしっかりとJホラーしてる。これは困ったねぇ…。
良い映画だったな。わかりやすい起承転結も胸のすく教訓も声高なメッセージもないから大人になりきった大人にはあまり評価されないだろうが、良い映画だった。
なんていうか色々事情もあるのだろうがこれで完成ってことにしちゃっているのがもったいない映画だった。