ご家族みんなでご覧下さい映画『イマジナリー』感想文
ホラーっていうかジュブナイル向けダーク・ファンタジーといった方が内容を正しく言い表せているような気がする。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ホラーっていうかジュブナイル向けダーク・ファンタジーといった方が内容を正しく言い表せているような気がする。
ぶっちゃけ実験性が強すぎてあんまり面白くはなかったが、とはいえここまで愚直に少しの迷いもなく「こういう画を撮りたい」を全編に渡ってやられてしまうと、それはもうグッと来てしまう。
本当につまらない、とにかく本当につまらない映画だった。本当につまらない映画だったので…クソッ! もう1回観たい…!
ギャグマンガみたいだった前作とは打って変わって今回は人間ドラマ、それもわりあいしっとりとした人間ドラマであった…。
映画『アンパンマン』の異色作にして、ごく少数のチャイルドにとっては心の一本になるかもしれない、ちょっとホラーでハードボイルドな映画だ!
そんな内容では全然ないがやはり自分のフィールドで出来ることからコツコツやっていくのは大事だなというメッセージを勝手に受信してしまう映画でした。
大した映画ではないにしても、とくに期待せずに結構面白くて得をするみたいな、そういう午後ロー的映画といえるかもしれないなこれは。
度肝を抜かれる映画であった。U-NEXTの作品解説を読むとなんとこのホラー映画の舞台は4万5000年前の石器時代、現生人類ホモ・サピエンスと他の覇権を握れなかった残念人類が未だ争っていた時代ということだったが…。
なんというエモさだ!『コマンドー』は開始1分で血圧が上がるが『異人たち』は開始1分でエモくなるということで、これはもしかするとエモ業界の『コマンドー』なのかもしれない…!
画面の中に「これは現実ではない。が、たしかに存在する」と感じられる世界を構築することがしっかりとできているので、これは伝奇・オカルト映画の秀作。それさえあれば良いんだよこの手の映画は。