高学歴祝祭ホラー映画『ミッドサマー』感想文
半ば無意識的にコメディでありつつホラーという中間地帯をお祭り気分で描破した『ウィッカーマン』と『2000人の狂人』の偉大さを改めて知る。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
半ば無意識的にコメディでありつつホラーという中間地帯をお祭り気分で描破した『ウィッカーマン』と『2000人の狂人』の偉大さを改めて知る。
ホンカの家とか地獄底辺酒場のすばらしい汚美術、そこに集う面々の最高にきたならしいご尊顔、あまりにも欲望が直球かつチープなバカ妄想場面、酒飲みを狂気へ誘う酒瓶の音色。すべてがどうしようもなくて最高だった。
まぁ、ざわついていたね、上映後の場内。『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』ぐらい明かりが点いてからざわついていたね。これは事件ですよ。
序盤は『食人族』で中盤『リング』で終盤『犬神の悪霊』と『ジャンク/死霊狩り』でコンテンツ盛りだくさん、ロケーションも幽霊表現も怖かったしお話も面白かったですけど、見方次第でだいぶ印象が変わるタイプの映画かもしれないすねぇ。
乙一はブログでの自称が小生だった人、というのが乙一監督作と知ってまず頭に浮かんだことだったのだが俺の記憶では「小生日記」だったそのブログはいくら検索しても出てこない。いつの間にか閉鎖されてしまったのだろうか。その名前は知ってはいけなかったのだろうか…次はお前だ!
例年この時期になるとクリスマスホラーを一人でたくさん観て世間に文字の形をした血を吐きかける奇祭を執り行っているのですが今年も何か劇的な予定が入ることとかなかったので10本観て吐きました。
ものすごく呆れる。ものすごくバカなんじゃないかと思う。ものすごくどうしようもないと思うがしかし、しかし…ものすごく嫌いになれないし、ものすごく感心させられるところもある映画でもあった。少なくともあの殺人トリックは他に類を見ない。
1年分の映画悪口が出たので来年はどんな酷い映画を観てもあんま悪く言ったりしないと思います。
ほんの9年前まで典型的なJホラーフォロワーの超々低予算自主映画みたいのを撮っていた新人監督がいつの間にかこんな大作撮るところまで来てしまったんだからハリウッドというのは何が起こるかわからないところです。
ゾンビ映画のガワだけ借りたサタデー・ナイト・ライブみたいな映画。ビル・マーレイ出してゴーストバスターズの主題歌の一節を言わせたりして。