豊かなホラーを取り戻せ映画『新・三茶のポルターガイスト』感想文
なんでもかんでもYESかNOか、アリかナシか、右か左かといった二項対立で人々が思考しがちな現代。これはそんな現代に、思考の豊かさを取り戻そうとする真実のドキュメンタリー映画である。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
なんでもかんでもYESかNOか、アリかナシか、右か左かといった二項対立で人々が思考しがちな現代。これはそんな現代に、思考の豊かさを取り戻そうとする真実のドキュメンタリー映画である。
怖いか怖くないかでいったらそんなの怖いわけないですけど最低予算ホラーに怖さを求める人がいるとしたらそれはその人がダメですよ!そういうことじゃねぇからこれ!
ホラー風味のヒューマンドラマとして観ればウェルメイドな出来で楽しめなくもないがホラー映画としてはまぁいつものブラムハウス映画ですねみたいな感じ。
つまらなくて何が悪い、俺には映画の才能がないんだ。つまらない映画の作り手にはそれぐらい胸を張っていてもらいたいと思う。
度肝を抜かれる映画であった。U-NEXTの作品解説を読むとなんとこのホラー映画の舞台は4万5000年前の石器時代、現生人類ホモ・サピエンスと他の覇権を握れなかった残念人類が未だ争っていた時代ということだったが…。
いや~、夢遊病/不眠症ホラーって、やっぱ面白いですね! 『ナイトメア/夢魔の棲む家』はその最新の佳作であると、寝ながら混乱した頭で観た俺は思う…!
前にやってたテレ東のフェイクドキュメンタリーホラーは期待外れだったが、『フェイクドキュメンタリーQ』のスタッフが入った影響か今回はしっかり怖かった。
こんな映画が一回だけとはいえ映画館で上映されたのだからその話題の冷めぬうちにさっさと配信が始まるのだろうと思ったがDVDリリース(とたぶん配信も)は7月3日。アメリカ独立記念日の前日というのは映画の内容に合わせたのだろうか…?
こんなフルムーン・ピクチャーズの映画みたいなのがシネコンで公開されるなんて!これはちょっと感動してしまったよ!
画面の中に「これは現実ではない。が、たしかに存在する」と感じられる世界を構築することがしっかりとできているので、これは伝奇・オカルト映画の秀作。それさえあれば良いんだよこの手の映画は。