【ネッフリ】『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』感想文(途中からネタバレあり注意)
ぶっちゃけ最初は『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』ほどではないなと思ったんですが全話見終って反芻した結果、これはこれで『ヒルハウス』に並ぶくらいな傑作ドラマと手の平返し。いやぁ見事でしたよ今回も。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
ぶっちゃけ最初は『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』ほどではないなと思ったんですが全話見終って反芻した結果、これはこれで『ヒルハウス』に並ぶくらいな傑作ドラマと手の平返し。いやぁ見事でしたよ今回も。
笑えるアート青春映画としても面白いしアートの変遷から見た現代ドイツ史としても面白い、リヒター作品のひとつの謎解きとしても、西では退廃芸術の烙印を押され東では社会主義リアリズムに押しつぶされた前衛アートの名誉挽回ものがたりとしても面白い。面白いなぁ!
何も考えずにおもしろいダンスとおもしろいミュージックとおもしろいセックスに身を委ねていればおもしろい映画かもしれないです。
卑小な実相に煌びやかな映像で蓋をするのが良くも悪くもドラン映画であったから、この映画の即物性、取るに足らなさ、沁みたなぁ。
いやもうビックリですよ。ガキ向け映画のはずなのにそこらの大人向け恋愛映画なんかより全然大人の恋愛をしていたし、恋愛の本質に迫ろうとしていたので。素晴らしい映画だと思います。
思えば平成純愛映画とは出会いの映画である以上に別れについての映画であったし、どのように幸福に別れるかを探す映画であった。見事な平成純愛映画のレクイエム。
閉塞ムードむんむんの末期ソ連とどんより自粛ムードの2020年8月ジャパンがなんとなく重なってしまうやるせな系音楽映画の傑作。
映画でできるウソしか詰まってない愉快にして巧緻にして優雅でありつつ愛情深くも悲痛で切実な空前絶後の映画愛映画。いやもうすごいよ。
どうでもいいじゃないですかシモキタ演劇人の一人や二人どう生きようが、どう恋に失敗しようが成功しようが。そんなの好きにやりゃいいじゃんとしか思えないよ。
今アメリカではこういうキラキラ映画がウケてるらしいですよ。キラキラ映画の権利元はアメリカの会社にリメイク権とか売りつければ一儲けできるんじゃないだろうか。