越境上等映画『ボーダー 二つの世界』感想文(観た人向け、ネタバレあり)

説明の少ない作りなので寓話性高し、比喩多し、解釈自在。むずかしい映画では少しもないが観ながらあれこれ思考を遊ばせることができるという意味で、観る側のボーダーでガチガチの思考も越境させるボーダーレス映画だったように思う。おもしろかったです。

低温百合映画『サラブレッド』感想文

幾重にも織り込まれた皮肉と冷笑が黒い笑いを引き起こす人でなし映画だったがその底に流れるのは逆説的なヒューマニズム(かもしれない)ということでなかなか泣きの百合映画です。

映画『宮本から君へ』感想文(TV版も原作も未見)

現実が野蛮な時にフィクションの野蛮は本当に不利。野蛮系映画作家には苦しい時代よね。この野蛮に単純にうおおおおおおってギン勃ちできるぐらい、現実の方が理性的になってほしいものです。

映画『HELLO WORLD』感想文(もう見た人向け)

『HELLO WORLD』はプログラミング学習で最初に出力してみる言葉。さあ同じ事をループしているだけのプログラムされたオタク妄想に閉じこもってないで新しい世界に飛びだそう! 道徳教材みたいなSFだ。

ホリプロやるじゃん映画『初恋ロスタイム』感想文(途中からネタバレ)

良い映画でしたよ『初恋ロスタイム』。やるじゃんホリプロ。でも吉柳咲良はやっぱ絶対適任じゃないだろって思うのでトーク力を、難病ではなくひな壇を生き抜くことのできるトーク力を鍛える方向でマネジメントを…。

よかった感想『人間失格 太宰治と3人の女たち』

ニナミカの前作『Diner ダイナー』はそれはもう酸鼻を極める映画的大惨事だったのでうわぁもう『太宰治と3人の女たち』の方も絶対につまらない! たのしみ! と思っていたのに観たら普通に良い映画だったから立つ瀬がない。いや面白いのは良いことなのですが、面白くて悪い映画というのはないのですが…。

キラコメ感想『かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~』

ここ一年ぐらいで製作本数が激減した気がするキラキラ映画の新作はどうせキラキラブームが終わるんならこっちから壊してやらぁ! と言わんばかりの破壊的キラキラコメディでした。大満足。

引っ越し残酷物語『引っ越し大名!』感想文

また侍をサラリーマンに見立ててその地味仕事にスポットライトを当てる伊丹十三的ハウツー時代劇かと思ったら映像的にも主題的にもむしろ正調時代劇寄り。おもしろかった。

『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』感想文(TV版未見)

吉田鋼太郎の魅力たっぷり。沢村一樹の身体は最強。「愛されるよりも愛したい、マジで!」みたいな台詞にイラっとこない人なら大丈夫。きっと大丈夫。