人間はよくわからん映画『チャイコフスキーの妻』感想文
おもしろかった。このグロテスク趣味とカーニバル的空間!ロシア映画の伝統ですな~。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
おもしろかった。このグロテスク趣味とカーニバル的空間!ロシア映画の伝統ですな~。
面白いけどたぶんこういうのは過度に重く受け止めることなく、あくまでも面白い娯楽映画として観るのが正解。
アメリカ人の不倫願望を通して密やかに描かれるアメリカ映画批判!ある意味トッド・ヘインズ版の『マルホランド・ドライブ』みたいな映画でした!
面白かったですけどノーランさんにはもうそろそろずっと走ってるだけじゃなくて要所要所で一旦立ち止まるという演出術・脚本術を覚えてほしいものです。あとよくわかんなかった人向けの内容超カンタン解説付きです。
いささかコンセプトが強すぎてわざとらしさが感じられるところもあるのでその点ちょっと白けなくもないのだが、とはいえ今映画館で観ればたいへん貴重な体験が(よほど鈍感な人でなければ)できるので、今必見の映画です。
さすが映画ドラえもんリメイクシリーズの中で唯一オリジナルを超えたと俺が何様目線で認定している『のび太の新・日本誕生』の八鍬監督の作、今回も力作でしたなぁ。
迫力はあっても緊張感がない映画。ヒロイックな反逆者以外の人間なんぞ死のうが生きようがどうでもいいわという独善とニヒリズムから生じるその空虚さは、とはいえそれはそれで奇妙な魅力を放ってもいるのだが。
いやはやまったくこれは感想を書きにくい映画である。易々と感想を書けない現実の複雑性を捨象しないで織り込んだ、力作ではないかと思う。
これはあれだね賞味期限切れだ。食べられないわけじゃないけど、最高においしくいただける時期は過ぎてしまった映画だと思ったな。
レースシーンが映像も音響も迫力あって面白かったです。面白かったんですがなんか物足りない、なにかが物足りない。たぶんドラマ性が希薄だからじゃないだろうか。