第一部完結映画『キングダム 大将軍の帰還』感想文
前作『キングダム 運命の炎』が俺の中で結構ダメな映画だったので期待はしていなかったが、「第一部・完」の映画として悪くなかったんじゃないでしょーか。橋本環奈は単なる置物だが…。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
前作『キングダム 運命の炎』が俺の中で結構ダメな映画だったので期待はしていなかったが、「第一部・完」の映画として悪くなかったんじゃないでしょーか。橋本環奈は単なる置物だが…。
度肝を抜かれる映画であった。U-NEXTの作品解説を読むとなんとこのホラー映画の舞台は4万5000年前の石器時代、現生人類ホモ・サピエンスと他の覇権を握れなかった残念人類が未だ争っていた時代ということだったが…。
人情噺としてサクッとまとめていればよくできた小品になっていたような気がするのだが、後半の殺陣あり復讐劇がだいぶショボく見えてしまったのでなんかもったいない感じだった。
勧善懲悪で殺陣とかそれなりにあってあと笑いと人情があってという感じで2時間楽しく観ることができたが楽しくてよかったな以上の感想はとくに時代劇に馴染みのない俺にはなかなか捻出しにくい映画であった。
迫力はあっても緊張感がない映画。ヒロイックな反逆者以外の人間なんぞ死のうが生きようがどうでもいいわという独善とニヒリズムから生じるその空虚さは、とはいえそれはそれで奇妙な魅力を放ってもいるのだが。
この徹底的な暴力の虚しさを現在の戦乱の世においてスクリーンで観るというのは、たぶんとても有意義な体験になるのではないかと思う。
前作前々作と比べるとスケールダウンの観は否めずあくまでも次だか次の次だか知らんが今後のシリーズ展開に向けての繋ぎ映画になってしまっているというのもあり、つまんなくはないけどファン向け感強し。
なんていうか色々事情もあるのだろうがこれで完成ってことにしちゃっているのがもったいない映画だった。
とにかくこれはキムタクを全身の毛穴で吸う3時間。幅広いキムタク連ドラ世代の中に俺もしっかり入っているので、超キムタクでおもしろかったと思う。
面白くないっていうかこんなことを言ったら身も蓋もないのだが俺アニメのジャンルで一番興味ないのってファンタジーなので興味の持てない映画でした。