老老介護映画『VORTEX ヴォルテックス』感想文
虚しくも美しいラブストーリーであると同時にひねくれているようでストレートな人生肯定でもあるというのがこの映画なんじゃないかとおもった。
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
虚しくも美しいラブストーリーであると同時にひねくれているようでストレートな人生肯定でもあるというのがこの映画なんじゃないかとおもった。
『恐解釈』というわりには恐くないのが玉に瑕な気もするが、こんなタイトルの映画に本気の恐さを求める人はいないだろうし、いたとしたらそんなものはその人が悪いので問題なし。たのしい映画でした。
万人に勧められるものではないが、この貧乏感にグッとくる人でかつ基本的に部屋の中でダラダラとおっさん二人が話しているだけの作劇に抵抗がなくシュールコントが好きで陰謀論とかムー系のネタにわくわくするという人ならば楽しめる映画ではないかと思う。
悪い映画ではないそう悪い映画ではないのです。しかしどうもやはりこぢんまりとオチちゃったような気がするなぁ。もっとめちゃくちゃやってもいい気がするんですが。
たぶん想像の三倍は仲が悪い険悪姉弟によるちっとも笑えないがち姉弟げんかの映画でした。なかなか変で見応えある。うん、そういうことにしとこう。
前衛映画なので普通の意味では全然おもしろくないが個性と魅力はなかなか強烈なものがあった。
君は『第四世界』を知っているかッ! ちょっとだけ説明しよう! 『第四世界』とは自主映画のフェス的上映イベントである!ということで初日行ってきた!
リドスコっぽくもバラードっぽくもあるクローネンバーグの新作…中二映画オタクがノートの片隅に書く夢のような映画だが別に公式にコラボしたわけではないのでクローネンバーグお前はそれでいいのか。
観て損をしたとは全然思ってない。むしろ良かったよ。でもなんなの? なんなんだこれは、いろいろな意味で。
サイケな映像・音楽が気持ちいい映画だが、一人の映像作家がコロナ禍で感じたもの、考えたものが込められた詩的なエッセイ映画とも取れ、そういう面から見ても面白いと思う。