こころがふるえる『午前0時、キスしに来てよ』感想文
スター共演もののキラキラ映画がまさかこんなインスタントな作りだとは思わなかったのでびっくりしちゃった。星五つですね。なんとなくそれっぽく見えればリアリティとかモラルなんてどうだっていいんだよ的なこの映画的デタラメに星五つ。これが映画だッ!
アンチ・シネフィルなゆるふわ系にわか映画ブログ。
スター共演もののキラキラ映画がまさかこんなインスタントな作りだとは思わなかったのでびっくりしちゃった。星五つですね。なんとなくそれっぽく見えればリアリティとかモラルなんてどうだっていいんだよ的なこの映画的デタラメに星五つ。これが映画だッ!
エリオット・グールドっぽいノンポリのふらふらした人が色んなものに翻弄されながらトントン拍子でステップアップしていく映画、ぐらいに単純化して楽むことはできたけれど、これはもうちょっとちゃんとお勉強してから見直したい映画ではあった。
面白いは面白かったがしかし4時間弱もランタイムがあるのだし、こういう題材なのだから個人対個人の物語に終始するのではなくてもう少し大局を見たかったという気もする。
権力の寓話というには現実の側が寓話的虚構に寄りすぎている昨今ですが、ベルルスコーニ時代の虚実入り乱れる政治内幕劇であると同時に、あちらでもこちらでもあるある感のある、たいへん刺激的でおもしろい権力の寓話であったとおもう。
予想の斜め上を行くこと甚だしい怪展開で斜め上を行ったと思ったらまた斜め上を行く、それからまたまた斜め上を行って更にそこからも斜め上を行く、気付いたらぐるっと一周して元の位置に戻ってきてしまった、みたいな映画でした。すごかったです。
豪快にしてインドなバカシーンの絨毯爆撃も見方を変えればそれなりに作り手の理屈というのも見えてくるのだからやはりわれわれはまだインド映画の奥深さを知らない。
一筋縄ではいかない瀬々敬久の叙述トリック搭載型ミステリーにして反ミステリー。一見重くてむずかしい映画っぽいですが片岡礼子の艶姿とか佐藤浩市のまさかの勇姿にビンビンさせられたりする見所いっぱいの大サービス映画です。
これがシリーズ初参戦だったのでこんな馬鹿みたいな面白い映画があったのかとビッグ衝撃を受けてしまった。たぶん世界で一番ひどい自分探し映画です。
『ヘルボーイ』のシリーズ作というよりは『ドゥームズデイ』に続くニール・マーシャルの来いよ終末第二弾として見たい。というか前の『ヘルボーイ』観てないのでそういう風にしか観られなかった。
オチでびっくり的な映画ではないというか、最初の最初で既にどんなお話かということは過剰なくらいに明かしてしまっているので、それをわかった上で所々に配されたアレゴリーやジョークを読み解いて楽しむ『不思議の国のアリス』タイプの与太話映画だったように思う。